ピアノは共鳴箱に複数の弦を張ったチターだ。
ピアノを弾くスティービーワンダー |
クラビネットを弾くスティービーワンダー |
チター属/ハープ属の弦楽器
ピアノは共鳴箱に複数の弦を張ったチターだ。
ピアノを弾くスティービーワンダー |
クラビネットを弾くスティービーワンダー |
サウンガウ Saung gauk |
サウン・ガウは、ミャンマーに古くから伝わるハープ型の弦楽器。古代インドの楽器から影響を受けたと云われている。
膝の上に抱きかかえるようにして、右手で弦をはじく。左手は、弦を押さえてミュートを効かせながら音程を変える。
横置きで、棹がくるんと湾曲しているので、とても特徴的的な外観。湾曲した棹はアカシアの仲間の木の根っ子だそうだ。16本の弦は絹糸で棹に紐で留められている。
日本では「ビルマの竪琴」という名で通っている。
その昔、ピアノといえば現在でいうグランドピアノ形で大きかった。
場所を取らないようにし、床面積を小さくするために考案されたのが、スクエアピアノ。
スクエアピアノ square piano |
縦型で上下方向に弦を張っていて、弦の長さに対応して美麗な曲線を描いている。
この3種類の楽器は背が高く、似た形をしている。鍵盤を操作して弦を鳴らすのも同じ。
でも、「生まれ方」が違うんだね。
クラビツィテリウム clavicytherium |
ジラフ ピアノ Giraffe Piano |
その昔、ピアノといえば、現在でいうグランドピアノだ。長い弦を床と平行になるようにはってある。
縦型にすれば、置き場所が小さくて済む。首が長いキリン(ジラフ)のようだということで、この名がついた。
19世にはいってから、家庭で使われるピアノとしてコンパクトな縦型のピアノがいろいろ考案されたという。
クラビ・ハープ Clavi Harp |
残念ながら、これらのユニークな楽器は、現在では博物館なんかで展示される古楽器として扱われて存在になってしまった。
フェルメールの絵画『合奏 The Concert』 |
A Woman Playing a Clavichord |
このイラストは、オランダの画家 ヘラルト・ドウ (Gerard Dou, Gerrit Dou 1613年-1675年) の作品を参考に IROMBOOK が描きました。
女性が演奏している楽器はクラヴィコード (Clavichord)。
クラヴィコードは、鍵盤を介して弦に金属ハンマー(タンジェントと呼ばれる)をぶつけることで音を出す。1400年頃から1800年頃に使われていた古い楽器だが、復刻された楽器もある。さらに、電気仕掛けにしたクラヴィネットというのがあって、スティービーワンダーも使っている。
「音楽の稽古」は、ヨハネス・フェルメール作の油絵。
英語では "The Music Lesson" オランダ語では "De muziekles" で、直訳すれば「音楽の稽古」になるんだろうけど、なんか軽くて幼稚な感じだね。まあいいか。
音楽の稽古をイラストに描きなおした |
ハンガリーのツィテラ citera |
ヨーロッパにはツィターの仲間がたくさんある。
その昔、生まれたての弦楽器は木の箱に数本の弦を張ってあるだけだったのだろう。ただ数本の弦を鳴らすだけでは物足らず、フレットをつけて音階が出るようにしたり、音響効果を高めるために共鳴用の弦を増やしたり、また正確な音程を出すためにチューニング用のペグを改良したりした。だんだんと高度な音楽を奏でることができるようになっていく。
ハンガリーのツィテラ (citera) もそのひとつ。
ツィテラは3本組、または2本組の複弦でメロディを弾く。2コース用の指板には独特の配列でフレットが互い違いに並んでいる。2コース合わせる半音づつ区切られているのだけど、どのようなスケールで弾くのか、どんな指使いなのか・・・よくわかりません。後の弦は総て開放弦で、真ん中あたりにベース音が配置されている。
The Citera is a European folk zither.
The citera has four or five main strings that are fretted plus a number of drone and incidental strings.
座って演奏 |
ボロン (Bolon or M'Bolon) は、西アフリカ(ギニア、マリ、セネガル、ガンビアなど)で演奏されている弓形のハープ。
特に狩猟の儀式や戦いの前に、戦士の勇気を奮い立たせるために演奏されたという。
また、ジョラ族 (Diola,Jola)は、男声合唱の伴奏に使用したりもする。
(wikipediaより)
ボロンは、大きな瓢箪(ひょうたん)にヤギの皮をかぶせてあり、弓形に曲がったネックが突き刺さっている(ソースをかけたタコ焼きの様に見える)。弦は3本、または4本。
演奏する時、ミュージシャンは座り込んで音響BOXの瓢箪を脚の間に置く。弦をはじくだけでなくドラムを演奏するように音響BOXを叩くこともある。
立って演奏 |
ツィターの仲間 |
ハープの仲間 |
Kokle is a Latvian plucked string instrument belonging to the Baltic zither family known as the Baltic psaltery along with Lithuanian kanklės, Estonian kannel, Finnish kantele, and Russian gusli.
クアクレ(Kokle)は、ラトビアの撥弦楽器。バルト海のツィターの仲間。リトアニアのカンクレス、エストニアのカンネル、フィンランドのカンテレ、ロシアのグースリとともにバルト海のツィターとして知られている。
(以上は wikipedia を参照した)
The bandura is a Ukrainian plucked string folk instrument.
バンドゥーラは、ウクライナの撥弦楽器。
バンドゥーラ |
ティンゴタランゴは 大地を音響箱に使った弦楽器だ。
ティンゴタランゴ |
地面に穴を掘って、その上を薄い膜(皮、ブリキ板など)で覆う。近くに木の棒を弓形に立て、膜と棒の間に一本の弦を張ってある。1本弦のハープと呼んでもいいかな。
奏者は、楽器の大きさによるが、座り込んだり また立った姿勢で演奏する。 音を出すのは、指ではじいたり スティックで叩いたりする。地面の膜はドラムにもなるので両手で叩くこともある。
ディタル ハープ |
ディタルハープは、ヨーロッパの古い時代の楽器。古いといってもそんなに昔ではない。1800年ごろイギリスの音楽家(ギター教師だったらしい)が開発した弦楽器だ。華麗な装飾がされているが、その時代を象徴するデザインなのかもしれない。
20本ほどの弦を張ってあり半音階を出すことができるレバーが裏側に付いている。その仕組みをディタル(dital)というのだと。台座がついていて、膝の上に立てて演奏する。
ハープ・ギターともいわれているけど、指板上へ弦を指で押さえることはない。ディタルハープは、キタラとかリラの類、日本語でいうなら竪琴ということになる。右手も左手も弦をはじいて演奏する。
また、ハープリュートと混同されることもある。ハープリュートはディタルハープととてもよく似た外観をしているが、その名の通り指板とフレットが組み込まれている。
インドネシアのガムラン音楽で使われる弦楽器。
ガムラン音楽のチェレンプン |
アフリカには「ンゴニ」と呼ばれる弦楽器がいろいろある。
ネックに弦を押し当てて弦長を変えるリュート形のンゴニもあるが、「ドンソ・ンゴニ」と「カメレ・ンゴニ」は大きな皮張り音響箱を取り付けたハープ形弦楽器。
The Ethiopian begenna is a large harp normally used to accompany singing. it is tuned by wooden wedges.
エチオピアのベゲンナ(ベガンナ)は、通常、歌に伴う竪琴。大きなボディに長い弦が張られていて低い音で演奏される。 チューニングは、木製のくさびによって張り具合を調整する。
In some cases the sound is made to buzz sound either by running the strings close to the skin or by placing a rattling object on the skin under the strings.
弦を表面の皮に接近させることによってバズ音(びびり音)を出すようにする場合もある。
中国の古琴や日本の筝と同じ仲間で、東アジアの広域で愛用されている。
ヤトガ (yatga) は、モンゴルで使われている筝の仲間。標準的なヤトガは 21本の弦を持つ。
多くの演奏家は、楽器を膝の上と床に斜めに配置して演奏する。
The yatga (yatug , yatug, 雅托葛) is a traditional long zither of Mongolian.
The body is a long wooden box, one end of which is angled downward.
The performer plucks the strings with the fingernails of the right hand; the left hand is used to put pressure on the strings, varying the note.
The left hand can also be used to play the bass strings without plectrums.
アルタイ・ヤトガ(または アルタイ・ヤタガ)は、12世紀ごろまで使われていたという小型のハープ。現在でも復活して演奏されているが、当時の楽器を模倣して作ったもの。
アルタイ山脈あたりの遊牧民が使っていたということでこの名前がついたという。アルタイ山脈からは離れているがモンゴル高原の遊牧民も愛用していた。
二段鍵盤のチェンバロ |
Langeleik is a Norwegian stringed instrument with one melody string and multiple drone strings.
ランゲレイクは、1つのメロディー弦と複数のドローン弦を備えたノルウェイの弦楽器。
The virginals was popular in Europe during the late Renaissance and early baroque periods.
ヴァージナルは、ルネサンス後期からバロック初期にかけてヨーロッパで使われていた。
クラビネットを演奏するスティービー・ワンダー
見た目は電子キーボードだが電子楽器ではない。
クラビネットは、弦に金属片を打ち付けて音を出すクラビコードの基本構造を元にピックアップを取り付けてアンプにつなげるようにしたもの。
電子音ではなく、もともとは弦の振動なので「電気楽器」という分類になる。アコースティック・ギターをエレクトリック・ギターに発展させたのと同じ流れだ。
クラビネットは、構造上、短い音の響きになる。つまりスタッカート気味の音になる。このスタッカートが小気味良くリズミカルに演奏することが可能でありお大きな特徴となっている。さらに、アンプに繋がれるので、音量はもちろん音質も変化させることができる。
アメリカの歌手でキーボード奏者のスティービー・ワンダーは、ピアノや数々の電子キーボードを演奏するが、クラビネットも愛奏楽器のひとつである。スタッカート気味の音を活かしたリフは楽曲に高揚感を与える。
Clavinet は ホーナー社 (Hohner Musikinstrumente) の商品名
クラヴィコードは 15世紀ごろにはすでに開発されており、18世紀ごろまでに広く使われていたヨーロッパの楽器。
鍵盤の操作で弦を叩いて音を出す。
箜篌 |
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サウン・ガウ |
サウン・ガウ |
西洋のハープ |
アルパ |