2013年1月5日土曜日

アルパ

南米で使われている アルパ
むかしむかし(1600年ごろらしい)、スペインからヨーロッパのハープが南米パラグアイに持ち込まれた。
それがキッカケで、現地の音楽好きの人たちは、この弦楽器を愛奏すようになった。そしてメキシコやペルーまで広がり、南米の定番楽器になった。

スペイン語で ハープ は アルパ(arpa) である。
アルパは、ハープ全般のことだけど、日本ではアルパといえば、「南米のハープ」 を指す。

グランドハープ(クラシックで使う大型のコンサートハープ)のようにコッテリとしていない。ペダルが無いので ♯ ♭ が出せないけれども、小柄で持ち運びも簡単なので野外でオッチャンが演奏したりもしてる。

そうそう、オッチャンである。南米のアルパは、女性が少なく、男性専用ではないかと思われるくらい男性奏者が多い(実はYoutubeで見てたら男性ばっかりだったので・・・そうじゃないかと・・・)。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ