2013年1月30日水曜日

鍵盤付きグースリ

鍵盤付きグースリ
鍵盤付きのグースリ
 Gusli klavishnye
ロシアのグースリはいろんなタイプがある。古い歴史があって、手に持って演奏できるくらいの大きさのものが初期のグースリなんだけれども、このグースリは大型で据え置き型だ。
ピアノと同じ並びの鍵盤が付いている。
この鍵盤は、押さえると弦が響くわけではない。それに、弦は60本ほど張り巡らされているのに、黒鍵白鍵合わせてたった12個のキーしかない。つまり1オクターブ分だけ。でも鍵盤、特別な仕掛けが組み込まれている。

弦は通常ミュートされていて、音が出ない状態。鍵盤のキーを押すと、そのキーに対応する音が開放される。開放されるのは1本だけの弦ではなくてその音名にあたる総てが開放される。弦をズラズラズラ~とかき鳴らすと開放された音だけが振動する。
想像のとおりドミソ、ドファラ、シレソのメジャーコードはもちろん、セブンス、マイナー、オーグメント、ディミニッシュ・・・などなど、どんなコードでもかき鳴らすことができるというスグレモノ。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ