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2025年6月27日金曜日

スクエア・ピアノ

 

スクエア ピアノ

スクエアピアノを弾く男性のイラスト
スクエア・ピアノ
そもそもピアノは現在でいうグランド・ピアノが標準の形で あり弦の長さに合わせた形をしており低音部の左側が長い。
スクエア・ピアノは、でっかいグランド・ピアノを四角にして接地面積を小さくすることができるようにしたもの。
ただ、さらに接地面積を小さくすることができる縦型のピアノ(アップライト・ピアノ)が普及することになり、スクエア・ピアノは姿を消すことになった。
IROM BOOK MUSIC


2024年1月28日日曜日

鍵盤で操作するチター

 ピアノは共鳴箱に複数の弦を張ったチターだ

ピアノを弾くスティービーワンダー
ピアノを弾くスティービーワンダー

クラビネット clavinet
クラビネットを弾くスティービーワンダー
クラビネットは、クラビコードを電気ピックアップを介してアンプで音を増幅するようにした楽器。なので、電子楽器ではなく、電気楽器だ。

2023年3月5日日曜日

四角いピアノ

 小形にするため

四角い形にしたピアノ

その昔、ピアノといえば現在でいうグランドピアノ形で大きかった。
場所を取らないようにし、床面積を小さくするために考案されたのが、スクエアピアノ。

スクエアピアノ square piano
スクエアピアノ square piano
弦を斜めに張って、本体をぎゅぎゅっと縮めて四角くしたわけだ。これなら隅っこにも置ける。square とはいうけれど正方形ではなく実際には横長の長方形だ。
ドイツでは  テーブル型の鍵盤楽器(ピアノ)ということで、ターフェル・クラヴィア Tafelklavier と呼ばれていた。

さらに、床面積を小さくするのに作られたのがアップライトピアノで、家庭でもどんどん普及していった。残念ながら、1900年ごろからスクエアピアノは人気がなくなっていっちゃったんだね。

2023年2月25日土曜日

背が高い鍵盤楽器

似た形 

縦型で上下方向に弦を張っていて、弦の長さに対応して美麗な曲線を描いている。

この3種類の楽器は背が高く、似た形をしている。鍵盤を操作して弦を鳴らすのも同じ。

でも、「生まれ方」が違うんだね。

◆ 元はハープシコード

クラビツィテリウム clavicytherium
クラビツィテリウム clavicytherium
クラビツィテリウムは、ハープシコードを縦型にしたもの。ハープシコードは長い弦を張ってあるので縦型にするととても背が高くなる。
配置した時の床面積を小さくするために作られた。地震に注意しなければならないほどノッポだ。
縦型にしても、弦をひっかいて音を出す仕組みは同じ。

◆ 元はグランドピアノ

ジラフ ピアノ Giraffe Piano
ジラフ ピアノ Giraffe Piano

その昔、ピアノといえば、現在でいうグランドピアノだ。長い弦を床と平行になるようにはってある。
縦型にすれば、置き場所が小さくて済む。首が長いキリン(ジラフ)のようだということで、この名がついた。
19世にはいってから、家庭で使われるピアノとしてコンパクトな縦型のピアノがいろいろ考案されたという。


◆ 元はハープ

クラビ・ハープ Clavi Harp
クラビ・ハープ Clavi Harp
ハープを鍵盤で演奏できるようにした。
Clavi といのは鍵盤のこと。そのまんま、鍵盤付きハープというわけだ。
ハープの「鳴らせ方」を引き継いで弦をはじいて音を出すのはもちろんだが、面白い仕掛けも取り入れている。
その仕掛けは、弦長の真ん中を軽く押さえて1オクターブ高い音を出すカラクリ(いわゆるハーモニックス)が組み込まれているんだ。

残念ながら、これらのユニークな楽器は、現在では博物館なんかで展示される古楽器として扱われて存在になってしまった。


2023年1月10日火曜日

フェルメールの絵画

 ハープシコード

Johannes Vermeer / Het concert, The Concert
フェルメールの絵画『合奏 The Concert』
『合奏』は、オランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品。1664年頃に描かれた油絵。

座ってハープシコードを弾く若い女性、背中を向けている男性はリュート、そして歌う女性が描かれている。

harpsichordは 英語。日本ではこの名前で呼ばれることが多いんだけれども、国ごとに(言語ごとに)違う名前がついている。
フェルメールはオランダの人なので、オランダ語ではなんていうんだろうと ちょっと調べてみた。オランダ語では klavecimbel...これはクラブシンボル(?)みたいな発音のようだ。


2022年11月15日火曜日

クラヴィコード

クラヴィコードを弾く婦人

ヘラルト・ドウのクラヴィコードを弾く婦人
A Woman Playing a Clavichord

このイラストは、オランダの画家 ヘラルト・ドウ (Gerard Dou, Gerrit Dou 1613年-1675年) の作品を参考に IROMBOOK が描きました。

女性が演奏している楽器はクラヴィコード (Clavichord)
クラヴィコードは、鍵盤を介して弦に金属ハンマー(タンジェントと呼ばれる)をぶつけることで音を出す。1400年頃から1800年頃に使われていた古い楽器だが、復刻された楽器もある。さらに、電気仕掛けにしたクラヴィネットというのがあって、スティービーワンダーも使っている。



2022年10月10日月曜日

「音楽の稽古」というタイトルの絵画

 ヴァージナル virginals

「音楽の稽古」は、ヨハネス・フェルメール作の油絵。

英語では "The Music Lesson" オランダ語では "De muziekles" で、直訳すれば「音楽の稽古」になるんだろうけど、なんか軽くて幼稚な感じだね。まあいいか。

ヨハネス・フェルメールの音楽の稽古
音楽の稽古をイラストに描きなおした

さて、女性が演奏しているのはヴァージナル。ヴァージナルは、弦をはじいて音を出す。鍵盤を押すことによって弦を弾く構造になっている。ハープシコードも同じ仕組みで音を出すが、ヴァージナルは長方形で横型。
小型なので、一般の家庭でも使われたようだ。
ちなみに、手前に描かれているチェロみたいな楽器は(おそらく)ヴィオラ・ダ・ガンバ。ヴィオラ・ダ・ガンバは、フェルメールの絵画にたびたび登場する。
(上のイラストは、原画写真をイラストに模写したものです)

The virginals is a keyboard instrument that produces sound by plucking strings.. It was popular in Europe during the late Renaissance and early Baroque periods.
The mechanism of the virginals is identical to the harpsichord's, in that its wire strings are plucked by plectra mounted in jacks. 
(The illustration above has been redrawn as a hand-drawn illustration based on the original photo.)


2020年12月10日木曜日

鍵盤を押さえて弦をはじく

 チェンバロ Cembalo

チェンバロ(ハープシコード)
二段鍵盤のチェンバロ

英語圏では ハープシコード Harpsichord という名称が使われているようで、日本でもハープシコードと呼ばれるほうが多いかもしれない。
鍵盤を押し込むと内部に仕込まれたテコになった構造を介してプレクトラム(爪)が弦をはじく。
この構造上、音の大きさを調整しにくい。鍵盤を強く押さえても弱く押さえても似たような音量になってしまう。
ちなみに、ピアノは 弦をハンマーで叩くので「ピアノ(弱)の音も フォルテ(強)の音」も出る。ピアノという名称は(省略されて)ここからきている。

チェンバロは、ピアノが開発されてお余り出番がなくなってしまったが、弦をはじくということから独特な音色が今でも好まれており、ポップスなどの楽曲にも使われている。
色んな音色を出せる電子楽器でもチェンバロ(ハープシコード)の音色が設定できるようになっている。鍵盤の楽器としては、ピアノ、オルガン、チェンバロは定番音色なんだね。




2020年10月27日火曜日

ヴァージナル virginals

The virginals was popular in Europe during the late Renaissance and early baroque periods.

ヴァージナルは、ルネサンス後期からバロック初期にかけてヨーロッパで使われていた。

ヴァージナル virginals
ヴァージナル virginals

The mechanism of the virginals is identical to the harpsichord(Cembalo),
 in that its strings are plucked by plectrum mounted in jacks. 

ヴァージナルのメカニズムは、鍵盤と連携したジャックに取り付けられたピックによって弦が弾かれる。
これはハープシコード(チェンバロ)と同じ。

ハープシコードは奏者から見て前方に向かって(縦方向)に張られているため大型の楽器だが、ヴァージナルは横方向に貼られている。この方法によって箱型になっている。
箱型で小さいので家庭でも使われ愛用されていた。





ヴァージナル本体内にもう一つ小さなヴァージナルを組み込んだものもあり、 ダブルバージナル double virginal とか 母子バージナル mother and child virginal などと呼ばれている。

2020年9月1日火曜日

クラビネット Clavinet

 

クラビネットを演奏するスティービー・ワンダー

クラビネットを演奏するスティービー・ワンダー

見た目は電子キーボードだが電子楽器ではない。

クラビネットは、弦に金属片を打ち付けて音を出すクラビコードの基本構造を元にピックアップを取り付けてアンプにつなげるようにしたもの。

電子音ではなく、もともとは弦の振動なので「電気楽器」という分類になる。アコースティック・ギターをエレクトリック・ギターに発展させたのと同じ流れだ。

クラビネットは、構造上、短い音の響きになる。つまりスタッカート気味の音になる。このスタッカートが小気味良くリズミカルに演奏することが可能でありお大きな特徴となっている。さらに、アンプに繋がれるので、音量はもちろん音質も変化させることができる。

アメリカの歌手でキーボード奏者のスティービー・ワンダーは、ピアノや数々の電子キーボードを演奏するが、クラビネットも愛奏楽器のひとつである。スタッカート気味の音を活かしたリフは楽曲に高揚感を与える。

Clavinet は ホーナー社 (Hohner Musikinstrumente) の商品名



2020年8月27日木曜日

クラヴィコード Clavichord

 クラヴィコードは 15世紀ごろにはすでに開発されており、18世紀ごろまでに広く使われていたヨーロッパの楽器。

鍵盤の操作で弦を叩いて音を出す。

クラヴィコード clavichord
小さな金属片(タンジェントと呼ばれる)で弦を叩くが、同時に弦の有効長さ(弦が振動する長さ)を決めるというのがクラヴィコードの特徴だ。
音が小さく、演奏会用にはあまり向いていないが、家庭用として普及していたようだ。

クラヴィコードに音量増幅用としてピックアップをつけて電気式キーボードに改良した楽器があり、クラビネット (clavinet)と呼ばれている。


2015年1月8日木曜日

アコルドリア

アコルドリア Akkordolia
アコルドリア Akkordolia
Akkordolia .... ドイツの楽器である。
カタカナ表記で アコルドリア としているが、一般に認知されてはいないようだ。ドイツ語なので、よけいにカタカナ表記は難しい。メルセデス・ベンツ も フォルクスワーゲンも、ドイツ語の発音とは違うけど、日本ではこの名称で定着していたりする。アコルドリアも変な発音なのかもしてないけれどね。

それはともかく、Akkord とは 「和音」のことであって、この楽器はメロディ演奏ができるのはもちろんであるが、ボタンを押すことで和音を出すことができるようになっている。「メロディーの弦セット」と「和音の弦セット」の二束を備えている。
何?大正琴と似ている?。
そうだね。もともとヨーロッパは(特にドイツや北欧では)木箱に複数弦を張ったチターの仲間が古くから存在し種類も多い。そのヨーロッパ流チターの仲間にボタンを取り付けたのが、このアコルドリア。たしかに大正琴とは、兄弟楽器らしく、ボタンでの操作は日本の大正琴を参考にして作られた楽器のようである。和音を鳴らすことができるというところは、さすがにヨーロッパの発想ではあるが。

2013年11月2日土曜日

ホイール ハープ

円盤をクルクル回して弦を擦る ホイール・ハープ Wheel harp
ホイール・ハープ Wheel harp
鍵盤楽器である。そして弦楽器である。弦楽器の中でも弦をこすって音をだす擦弦楽器という分類になる。
分類が最初にあって、その中に楽器が作られるのではなく、楽器があるから分類したのであって、こういう楽器は何々楽器と区分できない。無理やり区分する必要もないのだけれど。

ホイールハープはその名の通りホイール(円盤)で弦を擦る。
円盤を回して弦を擦る楽器は西洋では古くから存在している。円盤回しの擦弦楽器として比較的普及した楽器としてはハーディーガーディーがある。ホイールハープはハーディーガーディーを大型化してピアノ式(チェンバロ式というべきか)の鍵盤を取り付けたみたいなもの。とはいえ、そんな単純な置き換え楽器ではなく、重圧な作りや高度で複雑な構造は高い製造技術がなければ生産できないだろう。
鍵盤が円弧を描いて配置されているのが面白い。

これを作ったのは Antiquity Music という米国の企業。伝統ある古風なデザインではあるが最新の楽器であり「商品」として販売されているものだ。

2013年1月30日水曜日

鍵盤付きグースリ

鍵盤付きグースリ
鍵盤付きのグースリ
 Gusli klavishnye
ロシアのグースリはいろんなタイプがある。古い歴史があって、手に持って演奏できるくらいの大きさのものが初期のグースリなんだけれども、このグースリは大型で据え置き型だ。
ピアノと同じ並びの鍵盤が付いている。
この鍵盤は、押さえると弦が響くわけではない。それに、弦は60本ほど張り巡らされているのに、黒鍵白鍵合わせてたった12個のキーしかない。つまり1オクターブ分だけ。でも鍵盤、特別な仕掛けが組み込まれている。

弦は通常ミュートされていて、音が出ない状態。鍵盤のキーを押すと、そのキーに対応する音が開放される。開放されるのは1本だけの弦ではなくてその音名にあたる総てが開放される。弦をズラズラズラ~とかき鳴らすと開放された音だけが振動する。
想像のとおりドミソ、ドファラ、シレソのメジャーコードはもちろん、セブンス、マイナー、オーグメント、ディミニッシュ・・・などなど、どんなコードでもかき鳴らすことができるというスグレモノ。

2012年7月26日木曜日

ガイゲンヴェルク

ガウゲンヴェルク[Geigenwerk]
弦をこする鍵盤楽器
共鳴箱に弦を張ってある。共鳴箱にはギターのようなネックはない。弦の数は、1本の場合もあるし、100本でもよい。これがチター属と呼ばれる楽器分類。

チター属は弦楽器なので、弦をふるわせて音を出す。指ではじく。スティックでたたく。弓や棒でこする、などがある。
そしてメカニックな構造として代表的な鍵盤を備えたものもある。鍵盤をインターフェイスとして使うチター属といえば、弦をはじくハープシコードスピネット、弦をたたくピアノなど。

さて、ここでやっとガイゲンヴェルクの話となる。ガイゲンヴェルクは、チター属で、弦をこすって音と出すというタグイマレなる鍵盤楽器だ。円盤をクルクル回して弦をこする。このイラストは足踏み式で円盤を回す方式。ハンドルの手回し式もあったようだ。レオナルド・ダビンチが考えだしたらしいが、実際に楽器まで完成させたかどうかはよくわかりませんけど。

2011年12月24日土曜日

オルフィカ

オルフィカ(Orphika)例えば、フィンランドのカンテレに鍵盤を付ける。例えば、ウクライナのバンドーラに鍵盤を付ける。
そうすると、こんな楽器になる。
オルフィカ (Orphika) は、チター・ハープ属に見えないが、共鳴箱に弦を張りつめている基本構造から見ると、チターやハープ(リラ)に属するだろう。
18世紀後半にオーストリアで作られたようで、オーストリア、ドイツを中心にヨーロッパで使われていたが、比較的短い間に人気がなくなり、ヨーロッパの古楽器の一つとなってしまった。

携帯に便利で、ギターのように抱えて演奏もできた。少し大きめのものは、机の上や膝に載せて演奏したようだ。
それにしても、この薄べったい小さな音響箱に鍵盤と打弦アクションをつめ込んであるというのはオドロキである。
現在では電子技術が発達して、軽くて、どんな音でも出せるキーボードがあるので、オルフィカ復活は難しいだろうな。

2010年12月23日木曜日

ブルブルタラング

ブルブルタラング/インディアンバンジョーbulbulという鳥がいるようだ。きれいな声で鳴くヒヨドリかコマドリか、なにかそんな小鳥。ブルブルタラングはそのあたりから名付けられたようだ。

ピアノ形の鍵盤が付いているので、うっかりすると大正琴だとは気づかない。そう、ブルブルタラングは大正琴なんだね。どういう経緯か分からないけれども日本の大正琴がインドに渡って独自に改良され、愛奏される楽器となった。
またの名をバンジョーと言うようだけど、なぜバンジョーなのかも不明(英語でIndian banjo)。

本体音響箱に蝶番で蓋が取り付けられているので、そのままケースになって持ち運び出来るのも面白い。アンプで増幅するエレクトリック・ブルブルタラングもあったりで、インド人にはかなわない。
でも、カレーをカレーライスとして、ほぼ日本料理に作り替えた日本人も凄いかも。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ