そうすると、こんな楽器になる。
オルフィカ (Orphika) は、チター・ハープ属に見えないが、共鳴箱に弦を張りつめている基本構造から見ると、チターやハープ(リラ)に属するだろう。
18世紀後半にオーストリアで作られたようで、オーストリア、ドイツを中心にヨーロッパで使われていたが、比較的短い間に人気がなくなり、ヨーロッパの古楽器の一つとなってしまった。
携帯に便利で、ギターのように抱えて演奏もできた。少し大きめのものは、机の上や膝に載せて演奏したようだ。
それにしても、この薄べったい小さな音響箱に鍵盤と打弦アクションをつめ込んであるというのはオドロキである。
現在では電子技術が発達して、軽くて、どんな音でも出せるキーボードがあるので、オルフィカ復活は難しいだろうな。
ヨーロッパの古楽器 ....