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2023年7月10日月曜日

アフリカのハープ型弦楽器

African
stringed instruments

African stringed instruments

イナンガ Inanga /ムベト Mvet / クラル Krar
ニャティティ Nyatiti 
カメレ・ンゴニ / ドンソ・ンゴニ Donso Ngoni
ベガンナ Beganna / アドゥング Adungu
プリュリ アーク Pluriarc / ボロン Bolon / コラ Kora

アフリカには、たくさんの弦楽器があります。ここに挙げたのは、ハープ型の弦楽器。

2023年4月8日土曜日

ビルマの竪琴

 サウン・ガウ

サウンガウ Saung gauk
サウンガウ Saung gauk

サウン・ガウは、ミャンマーに古くから伝わるハープ型の弦楽器。古代インドの楽器から影響を受けたと云われている。

膝の上に抱きかかえるようにして、右手で弦をはじく。左手は、弦を押さえてミュートを効かせながら音程を変える。

横置きで、棹がくるんと湾曲しているので、とても特徴的的な外観。湾曲した棹はアカシアの仲間の木の根っ子だそうだ。16本の弦は絹糸で棹に紐で留められている。
日本では「ビルマの竪琴」という名で通っている。

ビルマの竪琴とは、竹山道雄の第二次世界大戦でのビルマ(現在のミャンマー)を舞台とした小説で日本兵がモデルになっている。楽才のある日本人が竪琴を弾いている場面があるが、これがサウン・ガウだ。
映画化されたこともあり、日本ではサウン・ガウをビルマの竪琴と呼ぶことも多い。
もともと、宮廷で使われる高貴な楽器なので、日本人がこの楽器を弾きこなすというのは現実的ではないのだけれどね。
とはいえ、時代は変わり 現実には、ネット通販で購入できたりするんだね。

2022年8月20日土曜日

タコ焼きに爪楊枝

 アフリカのボロン

東アフリカのボロン Bolon
座って演奏

ボロン (Bolon or M'Bolon) は、西アフリカ(ギニア、マリ、セネガル、ガンビアなど)で演奏されている弓形のハープ。

特に狩猟の儀式や戦いの前に、戦士の勇気を奮い立たせるために演奏されたという。
また、ジョラ族 (Diola,Jola)は、男声合唱の伴奏に使用したりもする。
(wikipediaより)

ボロンは、大きな瓢箪(ひょうたん)にヤギの皮をかぶせてあり、弓形に曲がったネックが突き刺さっている(ソースをかけたタコ焼きの様に見える)。弦は3本、または4本。

演奏する時、ミュージシャンは座り込んで音響BOXの瓢箪を脚の間に置く。弦をはじくだけでなくドラムを演奏するように音響BOXを叩くこともある。

ボロンの演奏 M’Bolon
立って演奏
また、ダンスを伴って演奏することもあり、その場合はストラップを付けて肩にぶら下げる。


2022年8月1日月曜日

チター属の弦楽器・ハープ属の弦楽器

chordophone
string instruments

zither-family

弦楽器 zither family
ツィターの仲間
弦が共鳴BOXの表面板に対して (ほぼ)平行に張られている。
弦が1本だけのものもあるが、一般的に複数の音階を鳴らすために、その数に応じて複数の弦が張られている。弦の長さを変えるためのフレットを備えているものもある。


harp-family

harp family
ハープの仲間
弦が本体から離れるように伸びている。そのため両側から(左右両手で)弦をはじくことができる。
一般的に弦の長さを変えて音高を変化させる構造になっていないが、新しい楽器では、演奏の途中でも弦の張り強さを変化させて複雑な音階を出せるようにしたものもある。




2022年6月10日金曜日

ウクライナの弦楽器

 バンドゥーラ bandura

The bandura is a Ukrainian plucked string folk instrument.
バンドゥーラは、ウクライナの撥弦楽器。

バンドゥーラ bandura
バンドゥーラ

 弦と本体が平行になっているのでツィターとリュートの要素を組み合わた楽器という表現もあるが、演奏方法はハープの奏法といってよさそうだ。
 右手で高音のメロディー、左手はベース音。歌の伴奏としてよく使われる。
ネックがあるので、ギターなどのリュート属のように見えるが、バンドゥーラにはフレットがなくネックは長い弦を支える柱の役目。左手は弦を押さえるのではなく 低音弦をはじく。

 古くは、コブザという名前で呼ばれていて、リュート属の形をしていて弦の数は10本ほどだった。
 リュート型のコブザと ハープ型のバンドゥ―ラに枝分かれして発展していったようだ(現在でもコブザという名の古楽器は存在する)。
 弦は31本に増加し、次に56弦に増加しという具合に弦の数は増加していき、現代の「コンサートバンドゥーラ」は68本の弦を備えている。



2022年5月21日土曜日

大地を楽器にしてしまう

Tingotalango

ティンゴタランゴは 大地を音響箱に使った弦楽器だ。

tingotalango ティンゴタランゴ
ティンゴタランゴ

地面に穴を掘って、その上を薄い膜(皮、ブリキ板など)で覆う。近くに木の棒を弓形に立て、膜と棒の間に一本の弦を張ってある。1本弦のハープと呼んでもいいかな。

奏者は、楽器の大きさによるが、座り込んだり また立った姿勢で演奏する。 音を出すのは、指ではじいたり スティックで叩いたりする。地面の膜はドラムにもなるので両手で叩くこともある。



2022年3月6日日曜日

華麗に装飾された竪琴

 ディタルハープ dital harp

ディタルハープ dital harp
ディタル ハープ


ディタルハープは、ヨーロッパの古い時代の楽器。古いといってもそんなに昔ではない。1800年ごろイギリスの音楽家(ギター教師だったらしい)が開発した弦楽器だ。華麗な装飾がされているが、その時代を象徴するデザインなのかもしれない。
 20本ほどの弦を張ってあり半音階を出すことができるレバーが裏側に付いている。その仕組みをディタル(dital)というのだと。台座がついていて、膝の上に立てて演奏する。

 ハープ・ギターともいわれているけど、指板上へ弦を指で押さえることはない。ディタルハープは、キタラとかリラの類、日本語でいうなら竪琴ということになる。右手も左手も弦をはじいて演奏する。
 また、ハープリュートと混同されることもある。ハープリュートはディタルハープととてもよく似た外観をしているが、その名の通り指板とフレットが組み込まれている。






2021年12月6日月曜日

西アフリカのハープ

 プリュリアーク pluriarc

プリュリアーク pluriarc (アイロムブック)
 プリュリアークは 西アフリカで使われているハープ。
 マリやブルキナファソで愛用されているが、これらの国では多くの言語が存在するので、この楽器は現地の言葉で地域ごとにそれぞれの名前で呼ばれている。ただ、マリもブルキナファソもフランス語が公の言葉としているため、フランス語の pluri-arc として名前で紹介されている。
 pluri-arc は、「複数の弓(弧)」という意味で、名前の通り、グルリと曲がった棒が複数取り付けてある。この棒は木材や葦を使っている。一本一本の弦をそれぞれ一本一本の棒で支えているので弦の数と棒の数は同じだ。
 この構造では、弦の張力が安定せず、チューニングに苦労するだろうにと思われるが、事実チューニングはとても難儀らしい。
プリュリアーク pluriarc マリなど西アフリカのハープ。
本体ボディの形状も 弦の数も標準化されているわけではないので、地域ごとに大小様々なプリュリアークが存在する。
金属板に小さな金属リングをはめ込んだジングルを棒の先に取り付けて、パーカッション的なビビリ音を付加させるものもある。
The pluriarc is a stringed musical instrument of West Africa.
It has a hollow body and several curved, pliable necks made of reeds or tree branch.




2021年11月3日水曜日

インドネシアの円筒型ハープ

 ササンドゥ Sasando

インドネシアの ササンドゥ sasando (sasandu)
The sasando is a Indonesian bamboo harp.
ササンドは、インドネシアの弦楽器。ロテ島やティモール島などで使われている。
丸い竹筒(木製もあるようだ)に複数の弦を張り巡らせたハープ。この形の楽器はチターに属するという分類もあるが、ササンドは独特な形状なので どっちでもいいかも。
本体を包むように椰子の葉でできた音響板を取り付けてある。
演奏時は、膝の上や台の上に載せて、両手で筒を包み込むようにして両手で弦をはじく。
めでたい儀式の時にはかかせない楽器だという。


2021年10月3日日曜日

西アフリカのハープ

 ドンソ・ンゴニ
カメレ・ンゴニ

アフリカには「ンゴニ」と呼ばれる弦楽器がいろいろある。
ネックに弦を押し当てて弦長を変えるリュート形のンゴニもあるが、「ドンソ・ンゴニ」と「カメレ・ンゴニ」は大きな皮張り音響箱を取り付けたハープ形弦楽器。


ドンソ・ンゴニ Donso Ngoni
ドンソ・ンゴニ Donso Ngoni
ドンソ・ンゴニは、マリやギニアなどで使われてきたの伝統的な楽器。
"Donso"には、狩猟の意味があって、ハンターの儀式で武勇伝を語るための伴奏楽器として使われてきたようだ。



カメレ・ンゴニ Kamele Ngoni
カメレ・ンゴニ Kamele Ngoni
カメレ・ンゴニは、比較的新しくこれは新しく1960ごろ改良され作られたもの。
"Kamere"は 若者という意味があるらしい。英語では young man's harp という愛称もある。
弦はナイロンを使ったりチューニングには糸巻き機構を使っている。


2021年8月15日日曜日

エチオピアのリラ

 クラル krar

クラル krar
The Krar is a five-or-six stringed lyre from Ethiopia and Eritrea.

クラル(Krar, kirar)は、エチオピアやエリトリアで使われている弦楽器で、6本または5本の弦をもつリラ(竪琴)。共鳴胴は丸いボウルの形が多いが四角い形のものもあり、布やビーズで飾られることもある。
アズマリと呼ばれる弾き語り歌手はクラルを伴奏に使う。
基本は、ペンタトニックスケール(5音階)に調整されていて、ミュージシャンによってチューニングや演奏方法はそれぞれだという。


The Krar is a five-or-six stringed lyre from Ethiopia and Eritrea.



2021年4月10日土曜日

インドのハープ

 ヤズ Yazh 

ヤズ yazh , yazhal
ヤズは、古代タミル音楽で使用されるハープ。
本体の形状は、インドの神話に登場する魚や獣など想像状の動物をかたどっているものがある。弦の数もそれぞれの種類によってことなる。





2021年3月2日火曜日

エチオピアの大きな低音ハープ

 ベゲンナ(ベガンナ)

アフリカ・エチオピアの竪琴 ベゲンナ(ベガンナ)

The Ethiopian begenna is a large harp normally used to accompany singing. it is tuned by wooden wedges. 

エチオピアのベゲンナ(ベガンナ)は、通常、歌に伴う竪琴。大きなボディに長い弦が張られていて低い音で演奏される。 チューニングは、木製のくさびによって張り具合を調整する。

In some cases the sound is made to buzz sound either by running the strings close to the skin or by placing a rattling object on the skin under the strings. 

弦を表面の皮に接近させることによってバズ音(びびり音)を出すようにする場合もある。



2021年1月27日水曜日

アルタイ・ヤトガ Altai yatga

 アルタイ・ヤトガ(または アルタイ・ヤタガ)は、12世紀ごろまで使われていたという小型のハープ。現在でも復活して演奏されているが、当時の楽器を模倣して作ったもの。

アルタイ山脈あたりの遊牧民が使っていたということでこの名前がついたという。アルタイ山脈からは離れているがモンゴル高原の遊牧民も愛用していた。

アルタイヤトガ Altai yatga (yatuga) /モンゴルの伝統的な古楽器
弓矢の弓から楽器として発展したとされる弦楽器は弓形ハープ(bow harp, arch harp)として総称される場合があるが、アルタイ・ヤトガも弓形ハープの形状をしている。
支柱の先端には山羊の頭が彫刻されており、角もデザインに組み込まれている。
ちなみに、「Yatga」は、琴とかハープなどの弦楽器を指す言葉。


2020年7月15日水曜日

アフリカの弦楽器

ムベト Mvet
ムベトは、ガボン、カメルーン、赤道ギニアなどで使われている弦楽器。stick zither(棒状のツィター)とも呼ばれることがあるようで、特殊な構造をしている。 ツィターのようでもあるけどハープのようでもある。
1.5メートル~2メートルのほどの棒の中程から直角に縦長のブリッジが配置されていて、複数の弦は三角形を描くように立体的に張られている。これはちょうど、斜張橋(しゃちょうきょう)という構造の橋みたいな形をしているね。
2つ~4つの半球の瓢箪を共鳴器として備えており、これは胸の部分で塞いだり開けたりして音質を変えながら演奏することも可能だ。
アフリカの弦楽器:ムベト Mvet

ムベトは、ソロで演奏することも、叙事詩の伴奏としても使われる。
20世紀後半にはカメルーンの音楽ジャンルである ビクツィ音楽(Bikutsi) の中心となる楽器となっている。
新しくは、ドラムセットやベースギターなどのジャズやポップスで使われている楽器と共に幅広い音楽にも参加するようになってきた。


2020年6月22日月曜日

yazh

yazh (யாழ் ) は、古代南インドのタミル語圏で使われていたハープ。
yazh をどう発音するのかは、よくわからない。発音は「yarl」との記述もあるのだけれど....。
古代インドのハープ yazh (யாழ் )
魚の形をしたものや妖獣の形をしたものがあり、いずれもインドの神話に登場するキャラクターだ。


2019年5月28日火曜日

アフリカ・ザンデ族のハープ Kundi harp

アフリカ・ザンデ族のハープ/ クンディ kundi
The kundi is the five-string harp of the Azande people of Central Africa. 
It is a string instrument traditionally played by young men.

クンディは中央アフリカのコンゴなどに住むザンデ族(A-zande)が使うハープ。
伝統的に男性によって演奏される。


2019年3月25日月曜日

çeng

çengは、もともとトルコあたりの楽器で、カスピ海周辺から中央アジアに広がった古代のハープ。
çeng ceng チェン : アジアのハープ

全体がL字形をしていて、縦部分が共鳴胴になっている。「⊿形」ではなく「L形」ということは、端っこを支える柱がない。
çeng の この形状は コーカサス地方の Changi と呼ばれているハープも同様だ。さらに東へも伝わり中国では箜篌(くご)という名がついている。
時代は変わり、復活した çeng は、機械式の糸巻きや、柱を追加して強度を上げたハープになっているものもある。



2018年10月30日火曜日

ドンソ ンゴニ donso ngoni

ドンソ ンゴニ / donso ngoni
ドンソ・ンゴニ
アフリカには「ン」で始まる言葉がある。日本人が発音する「ン」とは違うのかもしれないけれど、ちょっと 取っつきにくい名前ではある。ギターのような形状の「ンゴニ」という楽器もあるが、ここで紹介するのはハープのような形状の「ドンソ・ンゴニ」。
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The Donso Ngoni is African(Mali and Guinea) instrument."donso" means hunting.
The instrument has 6 strings (6course) in two parallel planes with pentatonic tuning.
ドンソ・ンゴニは、アフリカ(マリやギニア)の楽器。「ドンソ」とは狩猟を意味する。
この楽器はペンタトニック(5音階)で平行になった6本の弦(左右2本が組になっている)がはられている。
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狩猟という名前がついているのは、英雄的なハンターの神話についての壮大な物語を謳い上げる儀式で使用されているからのようだ。


2018年7月12日木曜日

ニャティティ(Nyatiti) ケニヤのハープ

Nyatiti (Kenya)
nyatiti
The nyatiti is a eight-stringed Instrument from Kenya.
It is a classical harp(lyre) played by the Luo people of Western Kenya, specifically in the Siaya region south of Kisumu.
ニャティティはケニヤの8本弦を持つ楽器。
西ケニヤ、シアヤ地方のルオ族に愛用されている伝統的なハープ(リラ)。

両手で弦をはじきつつ、足に付けた鈴でリズムを刻む。
古くは、男性専用の楽器だったようだが、現在では女性も演奏している。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ