2022年6月10日金曜日

ウクライナの弦楽器

 バンドゥーラ bandura

The bandura is a Ukrainian plucked string folk instrument.
バンドゥーラは、ウクライナの撥弦楽器。

バンドゥーラ bandura
バンドゥーラ

 弦と本体が平行になっているのでツィターとリュートの要素を組み合わた楽器という表現もあるが、演奏方法はハープの奏法といってよさそうだ。
 右手で高音のメロディー、左手はベース音。歌の伴奏としてよく使われる。
ネックがあるので、ギターなどのリュート属のように見えるが、バンドゥーラにはフレットがなくネックは長い弦を支える柱の役目。左手は弦を押さえるのではなく 低音弦をはじく。

 古くは、コブザという名前で呼ばれていて、リュート属の形をしていて弦の数は10本ほどだった。
 リュート型のコブザと ハープ型のバンドゥ―ラに枝分かれして発展していったようだ(現在でもコブザという名の古楽器は存在する)。
 弦は31本に増加し、次に56弦に増加しという具合に弦の数は増加していき、現代の「コンサートバンドゥーラ」は68本の弦を備えている。



ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ