2022年8月20日土曜日

タコ焼きに爪楊枝

 アフリカのボロン

東アフリカのボロン Bolon
座って演奏

ボロン (Bolon or M'Bolon) は、西アフリカ(ギニア、マリ、セネガル、ガンビアなど)で演奏されている弓形のハープ。

特に狩猟の儀式や戦いの前に、戦士の勇気を奮い立たせるために演奏されたという。
また、ジョラ族 (Diola,Jola)は、男声合唱の伴奏に使用したりもする。
(wikipediaより)

ボロンは、大きな瓢箪(ひょうたん)にヤギの皮をかぶせてあり、弓形に曲がったネックが突き刺さっている(ソースをかけたタコ焼きの様に見える)。弦は3本、または4本。

演奏する時、ミュージシャンは座り込んで音響BOXの瓢箪を脚の間に置く。弦をはじくだけでなくドラムを演奏するように音響BOXを叩くこともある。

ボロンの演奏 M’Bolon
立って演奏
また、ダンスを伴って演奏することもあり、その場合はストラップを付けて肩にぶら下げる。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ