2021年8月15日日曜日

エチオピアのリラ

 クラル krar

クラル krar
The Krar is a five-or-six stringed lyre from Ethiopia and Eritrea.

クラル(Krar, kirar)は、エチオピアやエリトリアで使われている弦楽器で、6本または5本の弦をもつリラ(竪琴)。共鳴胴は丸いボウルの形が多いが四角い形のものもあり、布やビーズで飾られることもある。
アズマリと呼ばれる弾き語り歌手はクラルを伴奏に使う。
基本は、ペンタトニックスケール(5音階)に調整されていて、ミュージシャンによってチューニングや演奏方法はそれぞれだという。


The Krar is a five-or-six stringed lyre from Ethiopia and Eritrea.



ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ