2023年1月10日火曜日

フェルメールの絵画

 ハープシコード

Johannes Vermeer / Het concert, The Concert
フェルメールの絵画『合奏 The Concert』
『合奏』は、オランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品。1664年頃に描かれた油絵。

座ってハープシコードを弾く若い女性、背中を向けている男性はリュート、そして歌う女性が描かれている。

harpsichordは 英語。日本ではこの名前で呼ばれることが多いんだけれども、国ごとに(言語ごとに)違う名前がついている。
フェルメールはオランダの人なので、オランダ語ではなんていうんだろうと ちょっと調べてみた。オランダ語では klavecimbel...これはクラブシンボル(?)みたいな発音のようだ。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ