2023年3月5日日曜日

四角いピアノ

 小形にするため

四角い形にしたピアノ

その昔、ピアノといえば現在でいうグランドピアノ形で大きかった。
場所を取らないようにし、床面積を小さくするために考案されたのが、スクエアピアノ。

スクエアピアノ square piano
スクエアピアノ square piano
弦を斜めに張って、本体をぎゅぎゅっと縮めて四角くしたわけだ。これなら隅っこにも置ける。square とはいうけれど正方形ではなく実際には横長の長方形だ。
ドイツでは  テーブル型の鍵盤楽器(ピアノ)ということで、ターフェル・クラヴィア Tafelklavier と呼ばれていた。

さらに、床面積を小さくするのに作られたのがアップライトピアノで、家庭でもどんどん普及していった。残念ながら、1900年ごろからスクエアピアノは人気がなくなっていっちゃったんだね。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ