2018年7月12日木曜日

ニャティティ(Nyatiti) ケニヤのハープ

Nyatiti (Kenya)
nyatiti
The nyatiti is a eight-stringed Instrument from Kenya.
It is a classical harp(lyre) played by the Luo people of Western Kenya, specifically in the Siaya region south of Kisumu.
ニャティティはケニヤの8本弦を持つ楽器。
西ケニヤ、シアヤ地方のルオ族に愛用されている伝統的なハープ(リラ)。

両手で弦をはじきつつ、足に付けた鈴でリズムを刻む。
古くは、男性専用の楽器だったようだが、現在では女性も演奏している。

2018年5月15日火曜日

ケルティック ハープ


Celtic harp (Irish harp) ケルティックハープ アイリッシュハープ
Celtic harp (Irish harp) 
The Celtic harp (Irish harp)is a traditional harp traditional to Ireland, Scotland and Wales.
ケルティック・ハープ(アイリッシュ・ハープ)は、アイルランド、スコットランド、ウェールズなどの伝統的なハープです。
ケルティック・ハープは、小型なので、膝(ひざ)の上に置くことができる。また、持ち運びも可能なので、野外で座り込んでの演奏もできる。

2018年3月4日日曜日

ピンピア

タイ王国のピンピア Pinpia(ピン・ナム・タオ)
ピンピア pinpia
タイ王国の弦楽器。
お椀型にしたヒョウタンが共鳴器になっていて 胸に当てて演奏する。共鳴器を押し付けたり少し離したりして響きを変えながら音を出す奏法が特徴。
別名、ピン・ナム・タオ。

2018年2月1日木曜日

カンテレ

The kantele is a traditional Finnish and Karelian plucked string instrument.
カンテレはフィンランドやカレリアなどで愛用されている伝統的な弦楽器。
伝統的なカンテレ Kantele 10string
伝統的なカンテレ
伝統的なカンテレは、5本~10本ほどの弦が張られている。小柄なので、両手で抱えて演奏する。

フィンランドのコンサート・カンテレ concert kantele
近代的な構造のコンサート・カンテレ
Modern concert kantele can have up to 40 strings, have a switch mechanism  for making sharps and flats
近代的なカンテレは弦が40本ほどあり、演奏中でも音程を調整(半音高く、半音低く)できる構造が組み込まれている。
ボディが大きいので、抱えて演奏するのはムリ。机の上に置いて演奏する。

2018年1月16日火曜日

アントン・カラスとチター

チターを演奏するアントン・カラス Anton Karas
チターを演奏するアントン・カラス Anton Karas
Anton Karas (1906-1985) was a Viennese zither player

アントン・カラスは、チター(zither)のプレイヤー。ウィーンのホイリゲ(Heuriger ワイン専門の店)で演奏中に、映画監督のキャロル・リードに見出され、映画音楽担当者に抜擢された。
第二次世界大戦直後のウィーンを舞台にした『第三の男(The Third Man)』のBGMとして採用された「ハリー・ライムのテーマ」は、世界的名曲として後世に残ることとなった。
この映画を見て感動して世界中で、チター人口が増えたという話があるようだけど、演奏がとても難しいので弾きこなせる人は少なかっただろうと想像する。日本では、ビールのコマーシャルなどにも使われている。
共鳴箱に複数の弦を張った楽器全般をチターと呼ぶことが多いので、チターといってもあれやこれやといっぱい種類がある(日本の箏もチター属)。
アントン・カラスが弾いているのは、伴奏用の開放弦とフレットが付いたメロディ弦が組み合わされたチターで、コンサート・チターとかジャーマン・チターという名で特定される。

2017年12月11日月曜日

Instruments of the zither family

Instruments of the zither family

Instruments of the zither family
 The Zither family are played by strumming or plucking the strings, either with the fingers, sounding the strings with a bow,
like the santoor, by beating the strings with specially shaped hammers.
Instruments of the zither family
Zither family

2017年10月31日火曜日

グルジア(ジョージア)のハープ : チャンギ

チャンギ Changi :Georgian traditional harp
チャンギ Changi
The Changi is a ancient Georgian traditional multi-string instrument.
チャンギはヨーロッパとアジアをまたぐあたりに位置するグルジア(ジョージア)の伝統的なハープ。
主に、グルジア北西部にあるスヴァネティ(Svaneti)という地域でスヴァン人が使っている。
グルジアには チュニリ(Chuniri)という弓奏弦楽器があり チャンギと一緒にアンサンブル演奏することもある。

2017年8月9日水曜日

アフリカのハープ


アドゥング
adung
ウガンダのハープ。
大小さまざまなサイズのものがあり、膝の上に置いたり、大きいものでは楽器そのものの上に乗っかって演奏する。

アドゥング adung

ボロン
bolon
アフリカの西部(マリなど)で使われているハープ。
胴体を叩いてドラムのように叩くこともある。

ボロン bolon

ニャティティ
nyatiti
ケニアのハープ。足首に鈴を付けて、リズムを加えて演奏する。伝統的には男性だけが弾く楽器だったようだ。

ニャティティ nyatiti

プリュリ アーク
pliri arc
アフリカ西部で使われているハープ。
弦の同じ数だけのネックが付いているのが特徴。

プリュリ アーク pliri arc

ワンビ
wambi
ガボンやコンゴで使われているハープ。

ワンビ wambi

2017年6月15日木曜日

アジアのハープ


箜篌
くご
西方から中国に伝わった。
現在では西洋のグランドハープの機能を備えた、中国独自の現代的な箜篌(コンホウ)に生まれ変わっている。
箜篌 くご

サウン・ガウ
saung gauk
日本では通称「ビルマの竪琴」と呼ばれているミャンマーのハープ。

サウン・ガウ saung gauk

ヤージュ
yazh
古代インドのハープ。神話に出てくる幼獣をデザインに取り入れている。
ヤージュ yazh

古代エジプトのハープ

古代エジプトのハープ

古代エジプトのハープ
エジプト、ネクロポリス・テーベの壁画より

2017年3月16日木曜日

ダンバウ đàn bầu

ダンバウは、1本だけの弦を持つベトナムの楽器。形状も演奏方法も独特。世界でも類を見ない。
演奏は、右手で弦に軽く触れつつ、はじいてハーモニックスで音を出す。そして左手でレバーを使って弦の張りを変化させて音程を変えることができる。
これで、音程を正しく捕まえて演奏するには相当な技術が必要だろう。

元祖ダンバウはこのイラストのように太い竹筒を使っていた。
ダンバウ đàn bầu
共鳴胴が竹のダンバウ
難点は音量が小さいということ。とはいうものの、この楽器は大きな会場でみんなに聴かせるためのものではなかっただろうから、室内で一人で、または数人で演奏するのには十分だったのかもしれない。

現在の共鳴胴は、木製の箱でできている。
ベトナムの楽器 ダンバウ
新しいタイプのダンバウ
ちなみに、ダンバウを漢字で書くと「弾匏」。「匏」はヒョウタンやユウガオなど殻のことで、弦を匏に取り付けているところから名付けられたと思われる。

2017年2月1日水曜日

チターの仲間 ハープの仲間

チターの仲間
チターの仲間
チターの仲間
弦楽器の中では単純な構造で、音響ボディの表板に並行に弦を張ってある。日本の筝(そう/こと)はこの仲間だ。
弦楽器なので少なくとも1本の弦が必要だけど、音響ボディを大きくすれば弦の数を増やすことができる。100本以上の弦を持つものもある。
 チターの仲間はもともと単純な構造。だけど ハープシコードスピネットのように鍵盤がついて複雑な機構を組み入れた楽器も開発されてきた。ピアノも同じ仲間。
Zitherは、カタカナ表記でツィターとする場合もある。


ハープの仲間
ハープの仲間
ハープの仲間
音響ボディから飛び出すように弦を張ってある。弦のまわりには空間があるので両手を使って弦をはじくことが可能だ。
リラもハープとよばれることがある。リラは、チターの仲間と同じ様に音響ボディと並行に弦を張っているが、本体から伸びた「神社の鳥居」のような枠組があって、弦を横棒まで のばして張っている。
楽器の象徴のようなギリシャの竪琴がこのタイプ。


2016年12月3日土曜日

世界の打弦楽器


サントゥール(ペルシャ)
persian santur
西アジアでは古くから高い文明・文化によって完成された楽器が作られ演奏されていた。
サントゥールは、複数の弦を共鳴箱に張り巡らせて、スティックで打って音を出す。
弦を打って音を出すといえば現在ではピアノがあるが、最初に音程が出る打弦楽器として完成されたのはペルシャのサントゥールだろう。
下記に紹介している各地域の楽器は、西アジアから伝わり、それぞれ独自の文化に合うよう改良されたもの。日本にも中国経由で伝わり「夜雨琴」という名が付いている。

サントゥール(ペルシャ) santoor(persian santur)
世界中の打弦楽器の元になったサントゥール


サントゥール(インド)
indian santoor
インドのサントゥール。ペルシャのサントゥールと同じく台形の共鳴箱だが、分厚く作られている。

サントゥール(インド) santoor(indian santoor)


ハックブレット
Hackbrett
ドイツあたりで使われている打弦楽器。
演奏する格好からかドイツ人は、この楽器に調理器具の名前をつけた。Hackbrettは、もともと楽器の名称ではなく「まな板」のことだ。

ハックブレット

チンバロン
cimbalom(cimbál)
ハンガリーなど、東部のヨーロッパで使われいる打弦楽器。大型で4オクターブ以上の音域がありオーケストラでも使用される。
カタカナでツィンバロムと表記されることもある。
チンバロン cimbalom (cimbál)


ハンマー・ダルシマー
hammered dulcimer
dulcimerは、英語圏での打弦楽器の総称。
アメリカ合衆国で生まれた「弦をはじく楽器」としてダルシマーと呼ばれる楽器があり、区別をするためにハンマー・ダルシマーと呼ぶ(hammered dulcimer なので正確にはハンマード・ダルシマー)。

ハンマー・ダルシマー hammered dulcimer


キム
kim(khim)
タイの打弦楽器。
キム kim(khim)



ヤンチン(揚琴)
yang qin
中国の打弦楽器で洋琴とも書く。
日本にも伝わり、江戸時代には演奏されていたらしく、その名は夜雨琴(やうきん)という情緒的な文字で書かれた。中国語の発音を当て字にしたのだろう。

ヤンチン(揚琴) yang qin


2016年10月13日木曜日

アジアの東 ... 細長い弦楽器

アジアには太い竹を音響胴にして弦をはった楽器は現在でも存在する。
太古の昔、そんな楽器から発展したのがこれらの一連の弦楽器なのかもしれない。遠く西の国からの製法技術や楽曲文化も影響したかもしれない。弦の材質は絹糸だったが、金属弦を採用する楽器も現れてきた。
どんな歴史的経緯があったのか、その詳細は分からないにしても、アジアの東部には独特の弦楽器・・・長方形の箱に複数の弦を張った楽器が数多く存在する。英語では long zither と呼ばれることもある。



そう(筝)
日本の伝統的な弦楽器・・・ とはいうものの、もっと古くは中国の楽器で日本独自に発展したもの。左手の操作で音程を変化させる方法も受け継いでいる。
弦の数は13本が標準。
「琴」という漢字を当てることが多いが「筝」と書くほうが正しい。琴は弦の中間部にブリッジが無く、弦の長さを指で押さえることによって変化させる楽器を指す。でも、弦楽器の総称として琴の字を当てることもあるので琴でも別にかまわないんだろうけど。
そう(筝)
そう(筝)


グーチェン(古筝 Guzheng)
中国の伝統的な弦楽器。弦の数は21本が標準。
張った弦の中間部にブリッジが配置されているので、その構造から独特の演奏方法がある。

  • 按(ベンディング・チョーキング)弦を押さえて弦の張りを強くして音程を上げる。
  • 顫(ビブラート)小刻みに音程を変える。
  • 推(ポルタメント)ある音から異なる音へなめらかに変化させる。

以上のテクニックは、古筝から派生したと思われる多くの楽器に受け継がれている。

古くより中国全域に普及しただけでなく、北はモンゴル、南はベトナム、東は朝鮮半島や日本にも伝わった。
グーチェン(古筝 Guzheng)
グーチェン (古筝)


グーチン(古琴 Guqin)
中国の伝統的な弦楽器で紀元前から使われていたという。弦は7本で、七弦琴とも。
弦を押さえて音程を変化させるので「筝」とは区別される。ブリッジが無いので、それぞれ音の高さを整えるために弦(絹糸)の太さはそれぞれ異なる。
弦長を変える奏法なので、弦を押さえる位置と音程の関係を示すための 徽(き)と呼ばれるポジションマークがついている。
膝の上や机の上に載せて演奏するのが一般的なようだが、立てて演奏する絵もあったりするのでチェロやコントラバスみたいな構え方もあったようだ。
グーチン(古琴 Guqin)
グーチン (古琴)
古琴演奏技は、2003年、ユネスコの無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に掲載され、2009年9月に無形文化遺産として正式登録された(wikipediaより引用)


カヤグム(가야금 伽耶琴 Gayageum)
韓国の伝統的な弦楽器。日本では「かやきん」と読む。また、平安時代には日本にも伝わり新羅琴(しらぎごと)とも呼ばれていた。
筝ではなく琴の字を当てているが、弦楽器の総称としての「琴」を当てているのだろう。
弦は12本で年12ヵ月を表しているのだそう。義甲(フィンガーピック)は使わず、素手で弾く。
カヤグム 가야금 伽耶琴 Gayageum
カヤグム (가야금 伽耶琴)


コムンゴ(거문고 玄琴 Geomungo)
韓国の伝統的な弦楽器で、弦は6本。
背の高いフレットが並んでいるのが特徴。また、20cmくらいのスティック(スルテと言うらしい)で弦をはじいたリ、叩いたりして音を出すのも珍しい演奏方法だ。
コムンゴ 거문고 玄琴 Geomungo
コムンゴ (거문고 玄琴)


ダンチャン(彈箏 / Dan tranh)
ベトナムの弦楽器。弦は14本~16本で、現在では16本弦が普及している。
ダンチャン 彈箏 Dan tranh
ダンチャン(彈箏 / Dan tranh)


ヤトガ(Yatga / Yatug)
モンゴルの弦楽器。弦はそれぞれの時代で統一されていなかったが、現在では13本弦が普及している。
ヤトガ Yatga / Yatug
ヤトガ(Yatga / Yatug)

2016年8月23日火曜日

弦を叩く 打弦楽器

弦を叩く。現在の最新楽器ではピアノがその代表。
ピアノがヨーロッパで登場するまでは、弦を直接 打つ楽器が多数存在していた。もっとも原始的なのは弓の弦をはじいたり、たたいたりするもの。
この弦を叩くという発想がクラビコードを登場させ、ピアノまで引き継がれている。


ビリンバウ berimbau

ブラジルの格闘技、カボエイラの競技の時に使われる弦楽器であり打楽器でもある。

身長と同じくらいの棒に弓矢の矢のように金属弦を張り、共鳴器としてヒョウタンを取り付けてある。
演奏は、スティックで弦をたたく。

スティックを持つ手にはカシシというガラガラを持ち、ビンビンという弦の音と、シャカシャカというカシシの音をリズミカルに奏でる。
ビリンバウ berimbau
ビリンバウ berimbau


ウトガルドン utogardon
ウトガルドン utogardon
ウトガルドン utogardon
ウトガルドンは、ハンガリーやルーマニアなどに古くから伝わる楽器。見た目はチェロに似ている。
ストラップで肩から吊るして、右手に持ったスティックで弦をたたく。左手は指で弦をはじく。
ウトガルドンでリズムを刻み、バイオリンでメロディを奏でるという組み合わせが多く、ダンス音楽の伴奏としてとしてよく使われる。



ドンキョーナ donkyona
ドンキョーナ donkyona
ドンキョーナ donkyona
南フランスとスペインの国境あたりのバスク地方の民族楽器。
長方形の共鳴器に数本の弦を張ってありスティックでたたいてリズムを刻む。
もう一方の手にはチュラと呼ばれる縦笛を持ち、リズムとメロディを同時に奏でる。


サントゥール santoor
サントゥール santoor
サントゥール santoor
古代ペルシャより使われている打弦楽器。
調律された複数の弦を並べてあり、打ち付けてメロディを奏でることが打弦楽器として、現在のピアノにつながりを持つ。
この楽器は、西はヨーロッパ、そして東へはインド、東南アジア、中国にも伝わり、独自の音楽に合わせて変化し発展している。



ハックブレット hackbrett
ハックブレット hackbrett
ハックブレット hackbrett
ヨーロッパの打弦楽器のひとつ。ドイツやスイスで使われている。



ヤンチン yangqin
ヤンチン yangqin
ヤンチン yangqin

中国の打弦楽器。明清ごろに西方から伝わった。中国独自に発達しておりオーケストラでも使われることがある。漢字では楊琴または洋琴と書く。



キム kim

タイやカンボジアで使われている打弦楽器。
もともとペルシャ(イラン)の発祥であるが、東南アジアには中国を経て伝わったという。



タイの打弦楽器 キム
キム kim


2016年7月16日土曜日

スライドバーで演奏する弦楽器

指板に弦を押し付けるのではなく、弦に棒を押し当てて(接触させて)弦が振動する長さを変えていく。この棒はスライドバーと呼ばれている。ただし 棒ではなく玉だったりもする。また、当初ガラスビンの首の部分を切り取って使ったことにより「ボトルネック」などとも呼ばれる。そして、この演奏方法を「スライド奏法」とか「ボトルネック奏法」と呼ぶ。実際にビンの首を使うことはそんなにないだろうけどね。
スライドバーは、弦の振動に負けないように金属やガラスなど少々重いもののほうがよさそうだ。指にはめたり、手でにぎったりして使う。

振動させる弦長を自由に変えられるので、なめらかに音程を変えるグリッサンドや、大胆なビブラートも可能。単音だけではなく複数の音、つまり和音(コード)全体にグリッサンドやビブラートがかけられる。

一般的なギターでもスライド奏法は可能であるが、指板と弦の隙間を高くした専用の楽器のほうが扱いやすい。扱いやすいとはいっても演奏技術は安易ではない。他人に聴かせるまでになるには、ちょっとやそっとの練習では無理。根性をこめて修練に励まなければならない。
演奏方法も出てくる音もアナログ的であるため、単に技術的な腕前だけでなく、感性とか表現力とか、そんなアーティスト、アーティストした部分が磨かれている必要があるようだ。

スチール・ギター
スチールギター steel guitar
スチール・ギター steel guitar
 スライド奏法では、音が小さいという難点があるが、まあ、電気的に増幅してやれば、いくらでも音は大きくなる。スチール・ギターは、アンプで増幅できる技術が一般になったためスライド奏法の楽器として広く普及したのだろう。
ギターの名を持つものの、これはいわゆるギターではない、弦は6本以上あるのが普通で、ペダルスチール・ギターは 足元のペダルで弦の張り強さを演奏中にでも変えることができる機構が備わっている。

リゾネーター・ギター
リゾネーター・ギター resonator guitar
リゾネーター・ギター resonator guitar
 リゾネーター・ギターは、音を大きくするために、金属の音響板を組み込んだギター。ボディ全体を金属で作り上げたものもある。
スライド・バー奏法だけに特化するのであれば、ネックを握って演奏するわけではないので、ギターの形をしている必要はないのだけれども、スライド・バーでの演奏はギター(もしくはギターみたいな楽器)から生まれたのだろうから、その形を踏襲しているわけだろうね。

インドにもスライド奏法の楽器
インドのビチトラ・ヴィーナ vichitra veena
ビチトラ・ヴィーナ vichitra veena

インドのモハン・ヴィーナ mohan veena
モハン・ヴィーナ mohan veena
ビチトラ・ヴィーナ
インドの楽器。数あるビーナの中で、スライド奏法専用が、このビチトラ・ヴィーナ。スライドさせる道具は棒ではなくて玉だ。

モハン・ヴィーナ
インドにはモハン・ヴィーナという楽器もある。ヴィーナという名がついているのだけれども伝統的なものではなく比較的新しく作られた楽器。リゾネーター・ギターにヒントを得たのだろうね。見た目はギターの形をしているが、メロディ弦の他に共鳴弦がいっぱい張り巡らされているのはインドらしいところ。

八雲琴
八雲琴 やくもごと
八雲琴 やくもごと
あまり知られていないのだけれども、日本にもスライドバーの弦楽器がある。特別な神事に使われるようで、日本全土に普及しているわけではない。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する(右のイラストには描いてないけど)。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。