2011年2月2日水曜日

バンドゥーラ

バンドーラ(バンドゥーラ)バンドゥーラはウクライナの民族楽器。
一見、リュート属のように見えるが、チターの仲間だろう。リュート属はネックがあって弦を押さえることによって弦長を変えて・・・・つまり一本の弦でも音の高さを変えることができるようになっている。マンドリンやギターがリュート属だ。

このバンドゥーラにもネックのような「柱」があるが、これは長くて低音の弦を支えるためにあるもので、弦長を変えることはない。すべて開放弦で弾く。
右手で高音の弦を担当。左手は低音の弦の担当で弦を押さえるのではなく弦をはじくんだね。座って演奏する時はに膝の上に立てて構える。ギターよりもでっかいけれどもストラップを付けて立って演奏する場合もある。アルペジオで唄の伴奏として使われることが多い。

共鳴胴と並行に弦が張られているのでチターの仲間だろうと書いたが、演奏方法はハープの仲間になるかな。まあ、区分すること自体はそんなに大切なことでもないので、どっちでもいいか。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ