2010年9月25日土曜日

アイリッシュ・ハープ

アイリッシュハープ/ケルティックハープアイルランドのハープということでアイリッシュハープ。ケルト民族のハープということでケルティックハープとも呼ばれ、14世紀ごろから使われていたようだ。

比較的小型のハープだけれども、小型のなかにもさらに色々な大きさがある。床に置いて演奏するものや、もっと小さいものでは膝の上で抱えて演奏する。
名前の通り、主にアイルランドで吟遊詩人が詩を語る際に伴奏として使われていた。民謡を歌う時の伴奏用として発展し愛奏された楽器なんだね。楽器小さくて持ち運びも比較的簡単なので野外ライブをやってたのだろう。

現在では個人が持つことのできる手軽なハープとしてアイルランド以外でも重宝されていて日本でも演奏家は多い。グランドハープのような大きくて立派すぎるハープは日本の住宅事情に合わないものね。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ