2010年9月26日日曜日

リラ

エチオピアのリラ(キッサル)背景のリラはシュメールのリラ
リラは共鳴胴から2本の棒を立てて、その縦棒に横木を取り付けて弦を張ってあるハープの仲間だ。

ギリシャ神話ではヘルメスがリラを作ったとされる。
ヘルメスは岩の上をはっていた亀を見つけ、肉を喰ってしまった。その亀の甲羅に、盗んできた牛の腸を数本はり巡らした。それがリラだとか。
また、次のような描写もある。
ヘルメスが川のほとりを歩いていると、とてもいい音がするので「何だろう」と近づいてみると、亀の甲羅に筋がくっついていて、風に吹かれて音が出ていた。これを楽器に仕立てたのがヘルメスだという。
ギリシャ神話はともかくとしても、弦楽器としてはとても古い時代から使われている。古代ギリシャでは実際に亀の甲羅でリラが作られたようだ。
シュメール(現在のイラク・クウェートあたり)の王の墓からは角張った共鳴胴に牛の頭がデザインされたリラが発見されている。5000年も前の大昔の王様の墓だ。
またエジプトをはじめ北アフリカでもよく演奏された。アフリカでは今もリラの形状をもった楽器が実際に使われていて、エチオピアではキッサルとかクラルとか呼ばれている。

ちなみに、キッサル(kissar)はエチオピアのハープ(リラ)の仲間なんだけれども、ノルウェーでは小便のことのようだ。スウェーデンではキス(接吻)の意味になる。KissarをGoogleの翻訳で調べていると判明した。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ