アルパ(arpa または harpa)は、スペインやイタリアでハープの意味。
分散和音のことをアルペジオ(arpeggio)というけれど、これはイタリア語でarpaから導かれた言葉。ハープはアルペジオが得意だものね。
そんなこんなで、あれこれあるんだけれども、アルパと言えば南米のハープのことを指すようになった。
もともとスペインのから南米に渡ってきたもので、そのままアルパの名前で南米に定着した。ラテンアメリカ・ハープとかパラグアイ・ハープとかとも呼ばれるが、それほど中南米ではお馴染みの楽器として浸透している。
この手の楽器は女性が奏でるというイメージが強いのだけれど、南米では、どちらかというとオジサンの奏者が多い。
日本でもアルパ奏者はいるが、やはりというかイメージ通りというか日本の場合は女性が多いみたい。ハープは上流階級のお嬢様が習うものという思い込みが日本人にはあるね、確かに。
アルパは、オーケストラで使われるペダルの付いたグランドハープよりは小柄で、F調でチューニングされるのが定番。弦の数は定まっていないけど、多いもので40本ほど。
本体を右側の肩にかけて、右手はメロディーを担当、左手は低音弦で伴奏リズムを弾く。ピアノは肩にかけないけど、右手左手の担当はピアノと同じだね。