2020年4月12日日曜日

12本の弦

伽耶琴(カヤグム)は、朝鮮半島で、東アジア広域で愛用されているロングチターの仲間。
加羅国の音楽家、于勒(うろく)は、伽耶琴の開発者・作曲家・演奏家であり、宮廷音楽として多くの曲を残している。

伽耶琴は、朝鮮半島の伽耶国の時代に作られたが、伽耶は後に新羅(しらぎ)という統合されたため、この楽器が日本(奈良時代)に伝わった時には新羅琴(しらぎごと)と呼ばれた。
朝鮮半島の弦楽器。가야금/伽耶琴/カヤグム/カヤッコ/新羅琴/しらぎごと



伽耶琴の音響箱は桐(きり)で作られ、長さは150cm~160cmで、日本の箏より ちょっと小柄。
12本の弦が張られており、これは1年12ヶ月を表現しているのだという。




ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ