2020年2月15日土曜日

100本の弦

サントゥールは、イラン(ペルシア)発祥とされるの打弦楽器(弦を叩いて音を出す)で、インドでも同じ名前の楽器がある。

サントゥールという名前は、「100本の弦」という意味から名付けられたという。本当にキッチリ弦が100本あるかどうかちょっと違うようだけど100本近くあるのは確かなようだ。
ペルシア(イラン)のサントゥール


インドのサントゥール

打弦する楽器という演奏方法は、ペルシャのサントゥールから世界中に広がり、西へはヨーロッパ全土、東へはインド、中国、東アジアへと伝わった。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ