2012年5月6日日曜日

チェレンプン

インドネシアのチェレンプン
チェレンプン
チェレンプンは、ジャワのガムランで使われる弦楽器。左右から両手で弦を包み込むようにして親指ではじく。他の指は弦の下にあって、下から弦に触れてミュートの役目を受け持つ。

2本対の複弦で13コースか14コース(ただし、このイラストはよくよく見ると10コースしかない。描き直すのがとても大層なので、そのままにしてある)。
金属の複弦で、ちょっと弱めの張力。そのせいか、なんか大正琴と似た感じの キョン キョン キャン という音がする。

よく似た楽器でシトゥルがあるが、これは小さい。チェレンプンが長さは90cmほどに対し、シトゥルは40cmほど。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ