2011年8月20日土曜日

チャケー

タイのチャケータイの弦楽器。弦は3本で、「サワリ」が付いているのでビリビリした音が響く。
もともとワニを模した形で作られていて、ワニそのものの形状をしていた。英語圏でだれかがクロコダイル・チターと呼んだりするのはそのため。弦楽器は普通、糸巻きの部分をヘッドと呼ぶが、ワニ型チャケーはシッポに糸巻きがあるので両方にヘッドがある・・・なんてのはどうでもいい話。そんなことはともかく、現在のチェケーはワニ形状に近いかもしれないけどワニらしくない。しゃもじの形だ。

演奏は、日本の三味線でいえば「じょんがら」みたいな勢いのある弾き方をするが、チャケーの音は日本人には耳障りかもしれない。速弾きをすればするほど雑な音に聴こえてしまう。西洋音楽に浸ってしまっている日本人にはタイの音階が異質なのも、その原因かもしれない。西洋のドレミの音階(音程)で育った私たちには、タイ伝統音楽のメロディを正しく覚えるのは難しそうだ。
ちなみに、リズムの伴奏として太鼓や鉦などと合奏したりする。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ