2010年11月19日金曜日

バリハ

マダガスカルの竹筒琴 バリハ
マダガスカルってどこにあったっけ。アフリカ大陸の南東にある島だね。島と言っても日本列島の1.6倍ほどある。バリハはこの国の楽器。
バリハはインドネシアのササンドと基本的に同じ作りだ。バリハもササンドも、もともと竹の表皮を細く薄く剥がして、そのまま弦にした弦楽器。マダガスカルと東南アジアは遠くはなれているのだけれど古来より交流が深かったらしい。おそらくササンドのような竹筒琴がマダガスカルに伝わったのだろうね。

竹の皮の弦が本来だけど、時代の流れでバリハも今日ではスチール弦を張るのが一般的になっている。竹筒の長さは50センチメートルから長いものでは150センチメートルほどある。
両手で釣り竿を持って魚を釣るような格好で弾くのだけれど、一方の端を股間というか恥骨のあたりというか、そのあたりにあてて構える。また、ギターのように横に構えて弾くこともあるようだ。
地域によっては木製のものもある。木製のバリハは円筒のも以外に四角柱のもの作ったりしてるね。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ