2019年9月30日月曜日

アパラチアン ダルシマー

アパラチアン・ダルシマーは、アメリカ東部のアパラチア山脈で生まれた弦楽器。
アパラチアン・ダルシマー appalachian dulcimer
元は、ヨーロッパで広く使われていたチターの仲間がルーツで、イギリスやアイルランドの人達がアメリカへ持ち込んで独自に発展したものだ。
胴体は細長くウェストが少し細くなっている。弦は胴体全長いっぱいにはられていて4本が基本。まれに3本または5本のものもある。
膝の上に載せたり、机の上に置いたりして、弾く。オープンチューニングで、コードとメロディを同時に演奏するスタイルが主流。コードが出せるので、日本でも弾き語りの伴奏用として使うミュージシャンが増えつつある。

山岳地帯で生まれた楽器なのでマウンテン・ダルシマー (mountain dulcimer) とも、また、膝の上において演奏することが多いためラップトップダルシマー(Laptop dulcimer)とも呼ばれる。



ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ