2014年9月7日日曜日

ギタロー

guitaro
guitaro
ギタロー ・・・。
作曲家のキダタロー/ワープロソフトの一太郎/水木しげるの鬼太郎・・・こんなキャラクターを思い出させる・・・・。
けっしてこれらのキャラクタがよくないわけがないし、最強のブランドではある、のだけれども、世界的に新しい楽器を売り込もうとする時には、「カニ道楽やらアホの坂田」「古きよき時代のワープロ」「ゲゲゲ・・・妖怪」これらを思い起こす商品名は今ひとつおもしろくない・・・我が日本では。

ギターロなら、なんかしらイタリア・スペインあたりのラテン系とでも言うんですか、よくは分からないけれど、そんな感覚でアカヌケた感じがしないでもない。
「ギタローではなく、ギターロ」とのカタカナ表記にしておきたいと個人的な願望。

この楽器は、オートハープの改良版である。1960年代にアメリカの楽器メーカーが売りだした。オートハープと仕組みは同じだけれど、少し大きくて、弦をはじく位置がギターなどの弦楽器と同じ位置。オートハープのように腕をクロスさせない。
イラストは当時、アコースティックギターを極めた方ならご存知のカーターファミリー・・・その娘さんを起用して売り込んだようで、そのパンフレットの白黒写真をカラー板に描き写さえていただいた。べっぴんさんです。

しかしまあ、あまり販売成績はよくなかったよう。従来のオートハープもどうなんでしょう、あまり見かけない楽器になってしまったけれども。
町内会で結成したアコースティックのバンドがあったりして「あたしも参加したいの ギターなんか弾けないけれど」「じゃあ オートハープはどう?」てな具合で、すぐに仲間に入ることができる楽器だったし・・・今でも、そう、私は大好きな楽器、オートハープでもギタローでも。

「あーん 音が狂ってるし これって合わせるのが難しいの」「ああそだね、チューニングは僕がやってあげるよ」「音を合わせるの チューニングって言うの? 」「ああ、ちょと時間がかかるけど いっしょに合わせ方を教えてあげるよ」「うん ありがとう」・・・てな、恋愛発展コミュニケーションがあったりしてね。
あははは、若いっていいね。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ