古筝 グーチェン(Guzheng) |
弦の本数は時代によって様々であるが、現在の楽器は21本が標準とされる。右手で高音部、左手で低音部をはじく。さらに左手は弦を押さえこんで張力を変える技法があり、これは日本の「こと」でもお馴染み。
古箏は東アジアの長い胴の弦楽器(ロングチター)の原型であろうと云われている。モンゴルの
「ヤトガ」、韓国の「伽倻琴」、ベトナムの「ダン・チャン」、これらは総て中国古箏の兄弟楽器であり、日本の「こと」は、8世紀ごろ雅楽と共に伝来した。
ちなみに漢字表記は「箏」であって「琴」ではない。日本の「こと」も「琴」ではなく本来は「箏」が正しい。さらに「箏」「筝」ふたつの微妙に異なる漢字があるが、日本では「箏」、中国では「筝」の文字が使われているらしい。