2014年1月2日木曜日

ワンビ

アフリカの弓型ハープ : ワンビ
ワンビ Wambi
ワンビは、アフリカのガボンなどで使われている弓型のハープ。

このような形状の弦楽器を英語で Bow harp というので、弓で擦る弦楽器と勘違いをしそうで紛らわしい。ボウ・ハープは狩で使う弓矢の弓から生まれたとされる、Bow の形をしたHarpである。指で弦をはじいて音を出す。

もともと、弓そのものは音を出す道具にもなっていたのだけれど、糸を2本、3本と増やし、音を大きくするために共鳴用のヒョウタンを取り付けたり、木の箱を取り付けたりして、楽器として発展していく。

弓型のハープは、古代エジプト(紀元前3000年頃)にはすでに存在していたらしい。これがアフリカの西へ、またアジアにも持ち込まれて独自の民族楽器となった。
膝に載せたり、肩にのせたり、楽器の上に演奏者が載っかったりと、いろんな演奏スタイルがある。
ガボンのワンビは脚の間に挟んで演奏する。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ