Web楽器事典 Vol . 4 （チター属・ハープ属）: キタラ

2013年7月6日土曜日

キタラを弾く女性（古代ギリシャの壺絵から）

Kithara(Cithara)は、古代ギリシャの弦楽器。陶器の壷に描かれた絵が残されているが、その一つをイラストとして描き写した。もとは単色の描画なのだけれど、ちょっと色付けしてみた。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。	箜篌
サウン・ガウ例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。	サウン・ガウ
西洋のハープグランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。	アルパ