2010年12月11日土曜日

ツィター

ツィター/チター
そうです。私がツィターでございます。
ヨーロッパでは・・・特にドイツ・オーストリア・スイスあたり、またそれらの国より北の地域では・・・ツィターの仲間がたくさんある。現在ツィターと呼ばれている楽器は、5本~6本のメロディ弦と30本ほどの伴奏用の弦を持つコンサートツィターのことを指す。

左手はメロディ弦担当で、フレット上で弦を押さえて音高を作る。これはギターなどの弦楽器と同じ。
だけど、右手は大変だ。右手は、親指でメロディ弦をはじきつつ、他の指は伴奏用の弦をはじく。こんな難しい作業を一人でやるもんだからちょっとやそっとで演奏技術を習得できそうにない。

映画『第三の男』のテーマソングをアントン・カラスが弾いた楽器として有名。♪タラリラリーン・ラ・リラリーン・・・・・ というメロディ(文字で書いてもわからんな)。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ