2013年5月26日日曜日

ダン・チャン

ベトナムのダン・チャン Dan tranh
ベトナムのダン・チャン Dan tranh
ダン・チャン(dan tranh)はベトナムの筝。
日本の筝と比べると小さい。膝の上に載せて演奏できる大きさ。小さいけれども弦の数は多くて16弦、もしくはそれ以上。

日本の筝もダン・チャンも中国由来の弦楽器で、ダン・チャンは漢字表記では「弾筝」だ。

左手で弦を押さえて音程を変化させるのは筝の仲間の得意技。ダン・チェンはたえず、このチョーキング?を駆使して演奏する。もちろん菅垣(すががき)も取り入れる。
弦は古くは絹糸だったが、現在ではスチール弦。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ