2014年7月15日火曜日

古筝

中国の古箏 グーチェン
古筝 グーチェン(Guzheng)
中国の「こと」である。
弦の本数は時代によって様々であるが、現在の楽器は21本が標準とされる。右手で高音部、左手で低音部をはじく。さらに左手は弦を押さえこんで張力を変える技法があり、これは日本の「こと」でもお馴染み。
古箏は東アジアの長い胴の弦楽器(ロングチター)の原型であろうと云われている。モンゴルの
「ヤトガ」、韓国の「伽倻琴」、ベトナムの「ダン・チャン」、これらは総て中国古箏の兄弟楽器であり、日本の「こと」は、8世紀ごろ雅楽と共に伝来した。

ちなみに漢字表記は「箏」であって「琴」ではない。日本の「こと」も「琴」ではなく本来は「箏」が正しい。さらに「」「」ふたつの微妙に異なる漢字があるが、日本では「」、中国では「」の文字が使われているらしい。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ