2011年4月26日火曜日

アパラチアン・ダルシマー

アパラチアン・ダルシマー
アメリカ東部のアパラチア山脈で生まれた・・・というより育ったというべきか、そんな楽器。
ドイツや北欧のチター属楽器がルーツで、イギリスやアイルランドの人達がアメリカへ持ち込んで独自に発展したものだ。
細長い胴の全長いっぱいに4本の弦がはられている(4本弦が多いが3本または5本の場合があるのだけど)。
膝の上に載せたり、机の上に置いたりして、ようするにベタッと横置きにして弾く。オープンチューニングで、コードとメロディを同時に演奏するスタイルが主流。

ダルシマーという名前の楽器は他にもあるので、このアメリカ育ちのダルシマーはアパラチアンダルシマーという名で区別され、他にもマウンテンダルシマー、ケンタッキーダルシマーの呼び名がある。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ