もともとワニを模した形で作られていて、ワニそのものの形状をしていた。英語圏でだれかがクロコダイル・チターと呼んだりするのはそのため。弦楽器は普通、糸巻きの部分をヘッドと呼ぶが、ワニ型チャケーはシッポに糸巻きがあるので両方にヘッドがある・・・なんてのはどうでもいい話。そんなことはともかく、現在のチェケーはワニ形状に近いかもしれないけどワニらしくない。しゃもじの形だ。
演奏は、日本の三味線でいえば「じょんがら」みたいな勢いのある弾き方をするが、チャケーの音は日本人には耳障りかもしれない。速弾きをすればするほど雑な音に聴こえてしまう。西洋音楽に浸ってしまっている日本人にはタイの音階が異質なのも、その原因かもしれない。西洋のドレミの音階(音程)で育った私たちには、タイ伝統音楽のメロディを正しく覚えるのは難しそうだ。
ちなみに、リズムの伴奏として太鼓や鉦などと合奏したりする。