2021年5月9日日曜日

ジャワ島西部の弦楽器

 ジュントレン Jentreng

ジュントレン Jentreng
ジュントレンは、インドネシアのジャワ島西部に居住する民族スンダの人々の楽器。共鳴箱に7本の弦を張った弦楽器。

弓奏楽器のタラワンサと共に演奏し、このアンサンブルもタラワンサと呼ぶようだ。
タラワンサ(タラワンサとジュントレンのアンサンブル)
タラワンサとジュントレンのアンサンブル

アンサンブルとしてのタラワンサの楽器はスンダ、特にスメダンのランカカロンを起源としていて、とても神聖な楽器として扱われている。 タラワンサの音楽は、農産物に対する国民の感謝の気持ちを表すものとして演奏される。
ジュントレンのアルペジオに乗せて タラワンサがうねる様なメロディを奏でる。




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ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ