ダンバウ(Đàn bầu) |
現在の共鳴胴は、木製の箱であるが、元祖ダンバウはこのイラストのように太い竹筒を使っていた。
まず、演奏方法がユニーク。弦に軽く触れてハーモニックスで音を出す。弦に触れるのと弾くのは右手だけで行う。
そしてもう一つ特徴的なのは、弾力性のある縦棒に弦が取り付けられていること。この棒を操作して弦の張力を変えることができるようになっている。
つまりアナログ的に無断階に音程を変えることができるわけだ。エレキギターにはトレモロアームがついている機種があるが、この機構はすでにダンバウでは実装済だったのだ。
ダンバウを漢字で書くと「弾匏」。日本では古典的な弦楽器を「弾物(ひきもの)」と呼ぶが、ベトナムの弦楽器も「弾」の意味が含まれている。