2012年7月26日木曜日

ガイゲンヴェルク

ガウゲンヴェルク[Geigenwerk]
弦をこする鍵盤楽器
共鳴箱に弦を張ってある。共鳴箱にはギターのようなネックはない。弦の数は、1本の場合もあるし、100本でもよい。これがチター属と呼ばれる楽器分類。

チター属は弦楽器なので、弦をふるわせて音を出す。指ではじく。スティックでたたく。弓や棒でこする、などがある。
そしてメカニックな構造として代表的な鍵盤を備えたものもある。鍵盤をインターフェイスとして使うチター属といえば、弦をはじくハープシコードスピネット、弦をたたくピアノなど。

さて、ここでやっとガイゲンヴェルクの話となる。ガイゲンヴェルクは、チター属で、弦をこすって音と出すというタグイマレなる鍵盤楽器だ。円盤をクルクル回して弦をこする。このイラストは足踏み式で円盤を回す方式。ハンドルの手回し式もあったようだ。レオナルド・ダビンチが考えだしたらしいが、実際に楽器まで完成させたかどうかはよくわかりませんけど。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ