2012年4月5日木曜日

ディタルハープ

ディタルハープディタルハープの文字をちょっと見だけでデジタルハープ と読んでしまうと大違いになる。デジタルと読み違えてしまうと、ICチップに組み込まれた音源を持つエレクトロニックハープということになってしまう。
ディタルハープはヨーロッパの古い時代の楽器だ。1800年ごろイギリスの音楽家(ギター教師だったらしい)が開発した弦楽器。MIDI出力端子が付いていたり、アンプやコンピュータに接続したりはできないので・・・念のため。

20本ほどの弦を張ってあり半音階を出すことができるレバーが裏側に付いている。ディタル(dital)はその仕組みのこと。
ハープ・ギターともいわれているけど、楽器の分類にこだわるならば、ボディと弦が並行に張られているので全体の形状はキタラとかリラの類になるかな。
台座がついていて、膝の上に立てて演奏する。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ