2010年12月19日日曜日

チターの仲間

チターの仲間
木の箱に弦を張ってあるのがチターの仲間。ギターやマンドリンのような棹(ネック)はない。フレットが付いている楽器と付いていない楽器があるが、ここに紹介しているチターの仲間はフレットが付いている。

スウェーデン・オランダのホンメル。デンマークのフムレ。ノルウェイのランゲレイク。ドイツのシャイトホルト。ハンガリーのツィテラなど。この類の弦楽器は北欧に多いようだ。

形や弦の数は様々で国や地域によって固定されたデザインがあるわけではない。チューニングペグで調弦したり、別途ハンドルを使って調弦するものもあるが、これとて時代やデザインのセンスによって異なるのであって、地域差による違いではない。

現在のチターはドイツやオーストリアで完成されたもので、標準的な形となってコンサートチターとして存在する。
zither は 「チター」か「ツィター」かって?
さあ、どうなんだろう。どっちでもいいのだけれど、「バイオリン/ヴァイオリン」「チテラ/ツィテラ」・・・・なんか統一性がないね。私は適当に思いつきで表記してしまってる(陳謝)。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ