2021年11月3日水曜日

インドネシアの円筒型ハープ

 ササンドゥ Sasando

インドネシアの ササンドゥ sasando (sasandu)
The sasando is a Indonesian bamboo harp.
ササンドは、インドネシアの弦楽器。ロテ島やティモール島などで使われている。
丸い竹筒(木製もあるようだ)に複数の弦を張り巡らせたハープ。この形の楽器はチターに属するという分類もあるが、ササンドは独特な形状なので どっちでもいいかも。
本体を包むように椰子の葉でできた音響板を取り付けてある。
演奏時は、膝の上や台の上に載せて、両手で筒を包み込むようにして両手で弦をはじく。
めでたい儀式の時にはかかせない楽器だという。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ