瑟(しつ、Se)は、中国の弦楽器。どっしりとした長い胴に可動式の柱(ブリッジ)を配置している。
瑟の歴史はとても古く、弦の数は定まっていなかった。また「礼記(らいき)」というの古い書物には大瑟、小瑟という記述があり、複数の種類が存在していたようだ。
50本ほどの弦を持つものもあったようだが、現在では25本弦が多く採用されている。
同じく中国には古筝(こそう、Guzheng)という楽器があり、さらに日本には箏(そう、こと)があるが、これらは瑟を小型・単純にしたものと考えていいだろう。