2019年4月24日水曜日

日本にもスライド奏法の楽器が

日本にもスチール・ギターのようにスライド奏法で演奏する楽器がある。
須磨琴 Japanese monochord
須磨琴の共鳴胴は空洞ではなく、一枚の板でできている。1本の弦を蘆管(芦管,ろかん)とよばれるチューブ状の器具で弦の響く長さを整えながら演奏する。
一弦琴という別名がある。

八雲琴 やくもごと
八雲琴は、「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に・・・」と詠うときに使われた楽器ということでこの名がついたといわれている。
2本の弦が張られているがユニゾンである。須磨琴と同じく弦を管で押さえながら演奏する。
このイラストは木製だけど、太い竹を音響胴に使ったものもある。二弦琴という別名がある。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ