西アフリカのコラ |
横浜港の横浜ベイブリッジ、瀬戸内海の多々羅大橋。これらは広義では吊り橋であるが、正しくは「斜張橋(しゃちょうきょう)」といって、主塔から直接複数のロープが桁(道路の部分)につながっている
アフリカには斜張橋のように弦を張った楽器がある。背の高い主塔(?)が縦方向に複数の弦を受けている西アフリカのコラ。
この楽器をギターなどの仲間としてリュート型撥弦楽器という記述を見かけるが、弦の張り方や演奏方法からして、ハープの仲間である。楽器全体の形は確かにリュート型のように見えるが、弦の長さを調節しながら演奏するわけではないものね。
コラは、西アフリカ(セネガルやガンビア)で使われている伝統的な民族楽器。
音響ボディは、大きな瓢箪を半球状に切り取って皮を張ってある。飛行機の操縦桿に似た取っ手が二つあって、左右それぞれを握りつつ親指と人差し指で弦をはじく。
伝統的な演奏者は、グリオと呼ばれる吟遊詩人で、英雄伝や日常の生活情報など語る。