2012年9月1日土曜日

ヴィーナ

ヴィーナ veena
ルドラヴィーナ マユーリヴィーナ
ヴィーナはインドの弦楽器。シタールより古い歴史があるという。

弦楽器の総称としての名前であるのでたくさんの種類がある。肩にかついで演奏するルドラヴィーナは、大きな干瓢(かんぴょう)の実が共鳴器になっている。シタールによく似た形状のサラスヴァティヴィーナは、知の女神であるサラスヴァティに由来する。さらに、床置きタイプでスライドバーを使ってハワイアンギターのように弾くヴィチトラヴィーナなども。中には孔雀(くじゃく)の形をしたマユーリヴィーナも作られている(マユーリはサンスクリット語で孔雀の意味)。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ