その昔、生まれたてのこれらの楽器は木の箱に数本の弦を張ってあるだけだったのだろう。ただ数本の弦を鳴らすだけでは物足らず、フレットをつけて音階が出るようにしたり、音響効果を高めるために共鳴用の弦を増やしたりして、だんだんと高度な音楽を奏でることができるようになっていく。
ハンガリーのツィテラ (citera) もそのひとつ(カタカナ表記なんてのはとても曖昧でチテラ、ツィタラとも表記されるようだ)。いずれにしても、この名称からしてツィターの兄弟であることは判る。
ツィテラは3本組、または2本組の複弦でメロディを弾く。2コース用の指板には独特の配列でフレットが互い違いに並んでいる。2コース合わせる半音づつ区切られているのだけど、どのようなスケールで弾くのか、どんな指使いなのか・・・よくわかりません。後の弦は総て開放弦で、真ん中あたりにベース音が配置されている。
伝統ある古い楽器であるが、最近ではポップスにも使われることもあるという。
ハンガリーの楽器 ....