プリュリ・アーク |
この形のハープは、音響ボディに弓のような棒をはめ込んだ・・・のではなく・・・「狩猟の弓」が元であり、その弓はすでに楽器としての機能を持っていたが、ヒョウタンの共鳴胴を付けるなどして、楽器固有の器具にした。
これが弓型ハープ。先に狩猟用の弓ありきである。
エジプトも含めてアフリカ大陸には、これらの種類のハープがたくさんある。そんな中でちょっと変わっているのが、マリ共和国で使われている、このプリュリ・アーク。
弓型ハープは、1本の弓棒に数本の弦を張ってあるのが定番の形なんだけど、プリュリ・アークは弓棒が複数あって、それぞれ弓棒1本に弦1本という構成。
そもそも Pluri arc は「複数の弓」という意味であり、これはフランス語だ。マリ共和国はフランス語圏でもあるため、だれかがフランス語名を付けたのだろうな。古来よりの現地の名称があるのだろうけど、Webで調べたけれども Pluri arc しか見つからなかった。