弦は13本で、伝統的には絹製だけど、あつかいやすい合成化学繊維が使われることが多い。
右手の親指、人差し指、中指に爪(筝爪)を付けてはじく。
箏と琴はどちらも「こと」と読むが、本来は異なる楽器だ。
「こと」と呼んでいる楽器は箏(そう)であって、柱(じ)と呼ばれる小片(いわゆるブリッジ)の位置を調整してチューニングを行う。1本1本の弦は固定された音程になっていて音の数だけ弦がある。
ただし「押し手」といって弦の張りを強めることによって音程を変える演奏方法があるので完全に固定されているわけではない。
一方、琴(きん)は、指板、楽器の表面に弦を押し付けて弦長を変化させ音程を変えることができる。つまり、それぞれの弦で音の高さを変える演奏法ができる弦楽器である。
ただ、琴はとても幅の広い意味を持ち合わせており、弦楽器全体を表す言葉でもある。なおかつ、鉄琴や木琴のように弦楽器以外でも使われる。
日本の「こと」は箏と書くのが正しいが、琴は弦楽器すべてを表すこともあるので、箏は琴と書いても間違いではないようだ。
日本の「こと」は箏と書くのが正しいが、琴は弦楽器すべてを表すこともあるので、箏は琴と書いても間違いではないようだ。