キム khim |
3☓14=42
3本の弦が1セットになっていて、14の音高があり、弦の総数は42本である。
打弦楽器は、もともと古代より楽器が発達していた西アジアの生まれ。ヨーロッパにもインドにも中国にも伝わり、それぞれの音楽や文化に溶け込んで発達した弦楽器だ。タイのキムは、中国経由で伝わったのだという。
極東日本にも伝来し、日本では「夜雨琴」呼ばれていたが日本で独自に発達して音曲に採用されることはほとんどなかった。
複数の調律された音程の弦を叩いて鳴らすという発想は現在のピアノにも通づる。ピアノの元祖だと書かれていることもあるが、まあそれは短絡した考えだろう。弦を叩くという発想をチェンバロに応用しただけだと思うのだけど、いかがなもんだろう。