プリュリアーク pluriarc
プリュリアークは 西アフリカで使われているハープ。
マリやブルキナファソで愛用されているが、これらの国では多くの言語が存在するので、この楽器は現地の言葉で地域ごとにそれぞれの名前で呼ばれている。ただ、マリもブルキナファソもフランス語が公の言葉としているため、フランス語の pluri-arc として名前で紹介されている。
pluri-arc は、「複数の弓(弧)」という意味で、名前の通り、グルリと曲がった棒が複数取り付けてある。この棒は木材や葦を使っている。一本一本の弦をそれぞれ一本一本の棒で支えているので弦の数と棒の数は同じだ。
この構造では、弦の張力が安定せず、チューニングに苦労するだろうにと思われるが、事実チューニングはとても難儀らしい。
本体ボディの形状も 弦の数も標準化されているわけではないので、地域ごとに大小様々なプリュリアークが存在する。
金属板に小さな金属リングをはめ込んだジングルを棒の先に取り付けて、パーカッション的なビビリ音を付加させるものもある。
The pluriarc is a stringed musical instrument of West Africa.
It has a hollow body and several curved, pliable necks made of reeds or tree branch.