弦の数は決まっていないが、基本的に5弦であり「5弦琴」とも呼ばれる。開放弦で演奏するので5種類の音しか出ない。
もともとチューニングも一定ではないのだけれども、新しい奏者は4度に合わせているようだ。つまり、低い音の5弦から順番に A-D-G-C-F となる。伝統的なトンコリの弦は動物の腱(けん)を使うが、最近では三味線の絹糸弦を使っている。
各部分の呼び名は人体の名前からとられていて「頭」「首」「耳」「胴」となど呼ぶ。耳はチューニングペグだね。「脚」は先っちょの細い部分。弦を止めるテールピースは「陰毛」だという・・・・なるほど。胴の中心部には小さな穴が空いていて、それは「へそ」だ。へそ穴にガラス玉を入れるとトンコリにタマシイが宿るという。